血糖値を下げるお茶「サラシア」とは
サラシアとは、あまり聞きなれない名前ですが、ニシキギ科のつる食物でインドやタイなどの熱帯地域に自生しています。
サラシアは、古くから糖尿病の治療薬として用いられ、約5000年前からインドに伝わる伝承医学アーユルヴェーダにも記録が残されています。
サラシアに含まれるサラシノールという成分に、腸内でオリゴ糖がブドウ糖に分解されるのを抑え、腸壁から吸収されるのを妨げる働きがあります。
これは、サラシノールが食べすぎなどによって体内に取り込まれた余分な糖分を、体外に排出させることを意味します。
オリゴ糖は、腸内に棲息する乳酸菌のエサになるので、サラシノールをとると乳酸菌が増えて超の働きが活発になり、大腸の蠕動運動が盛んになり便秘も解消されます。
副作用の心配はないサラシアの血糖値を下げる作用
サラシアは血糖値を下げるが、副作用の心配はないサラシアの血糖値降下作用を確認するために、次のような実験が行われました。
6人の健康な人に、まずサラシアのエキス1.5gを飲んでもらい、その30分後に10~30gの砂糖を飲んでもらいました。
その結果、普通、砂糖だけを飲んだ場合は、血糖値が100mg/dlから124mg/dlに上昇するところ、104mg/dlまでしか上昇しませんでした。
これは、サラシアの働きが、糖尿病の治療薬と同じようなメカニズムをしているため、血糖値を下げる効果が得られると考えています。
サラシアは、天然植物のエキスなので、副作用の心配がありません。
日本でサラシアそのものを入手することも可能ですが、サラシアのエキスを手軽に利用できる顆粒などの健康食品も販売されています。
このお茶を食事の15~30分前に、毎日約200ml飲めば、十分な効果が得られます。