アロエの効能 薬効成分「アルボラン」が血糖値を下げる

アロエ


アロエは、別名(医者いらず)と呼ばれる食物で、その薬効は古代から認められてきました。

ヤケドや胃腸の病気など、いろんな症状の改善に効果があり、効能は、化学的にも証明されています。
アロエの葉を折ると、緑色の川の部分から黄色い汁がでてきます。
この汁にはアロエの主成分である(アロイン)が含まれています。
アロインは、アロエ独特の苦味の成分で、整腸や健胃、通経などの作用があり、(日本薬局方)に医療用として記載されています。

また、アロエにはアルボランAとアルボランBいう多糖類が含まれています。
これには、インスリンの分泌を促進して血糖値を下げる力があり、糖尿病の治療で投与されるインスリンよりも長く効果が続くといわれています。

アロエは、非常に種類が多く、300種類以上ありますが、日本に入ってきたアロエは、ほとんどがキダチアロエかアロエベラです。

アロエの血糖値の上昇を抑える実験

この2つの種類のアロエを用いて、血糖値の上昇を抑える実験を行いました。

まず、薬によって糖尿病にしたマウスを、与える食事によって次の4つのグループに分けました。
①アロエベラの葉肉(ゼリー状の部分)を2%含んだ食餌を与える
②キダチアロエの葉肉を2%含んだ食餌を与える
③キダチアロエ全葉(まるごと)を2%含んだ食餌を与える
④アロエを全く含まない食餌を与える

その後、73日間観察を続けたところ、ほかのグループの血糖値上昇にくらべ③のグループの上昇率がかなり
低く抑えられていることがわかりました。

また、別の実験でキダチアロエに血中の糖を増やすアミラーゼの働きを抑えるはたらきがあること、腸内のブドウ糖の吸収を抑える働きがあることを証明しています。

アロエのすばらしい効能をもっとも効果的に得る方法ですが、葉をまるごとジュースにして飲んだり、シャーベットなどのデザートにして食べるとよいでしょう。

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