焼きセロリの血糖値降下作用
焼きセロリは血管系の病気を防ぐ 独特の香りと食感が原因で、「嫌いな野菜」の上位に入ることが多いセロリですが、実はあの香りに高い健康効果が隠されているのです。
セロリは焼くことでその薬効がさらにアップします。
セロリの薬効成分は、糖尿病や高血圧症、高脂血症などの生活習慣病を予防し改善させます。
これらの病気は、悪化すると血管に大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などを併発させます。
焼きセロリは、このような血管系の病気の予防に、優れた効果を発揮します。
セロリの香りの成分の一つであるピラジンに、血液をサラサラにして心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓をできにくくする作用があります。
これは青背の魚に多く含まれるEPAの働きと同じです。
またピラジンには、脂肪やたんぱく質をすばやく分解して、代謝を促進させる作用があります。
ですから、肉や魚を食べるときにセロリを一緒にとれば、胃もたれを防ぎ、血中のコレステロールや中性脂肪値の上昇を抑えることができます。
さらに、セロリを焼くと分泌されるフェノールカルボン酸には強い抗酸化作用があるので、悪球の活性酸素の働きを抑え、動脈硬化や老化、がんなどの予防に役立ちます。
セロリは、糖尿病の症状を緩和する
セロリにはカリウムも豊富で、100gあたり410mgも含まれています。
カリウムには、高血圧の原因となるナトリウムを排出する効果があります。
セロリは、糖尿病を改善する食物繊維の含有量が野菜の中でもトップクラスです。
食物繊維は、糖分の吸収速度を緩やかにして、食後の血糖値の上昇を抑えるために、インスリンの不足を補い、糖尿病の悪化を食い止めます。
また、糖尿病の症状である眠気やだるさを抑え、口内炎や歯周病などを予防するビタミンB1、B2も豊富です。