血糖値を下げる野菜「オクラ」の効能
オクラは、歴史の長い野菜で2000年前からエジプトで栽培されていたといわれています。
日本には、江戸時代に入ってきましたが、オクラの栄養素の効果が注目されだしたのは、最近のことです。
オクラを包丁でで切ると、ヌルヌルとしたぬめりがでてきます。
このぬめりは、ムチンやペクチン、ガラクタンなどの多糖類でできています。
これらの成分には、血圧を下げる効果のほか、腸の中で糖質を包み込んで吸収を抑え、食後の血糖値を下げる働きがあります。
また、ペクチンには腸の蠕動運動を促進する作用があり、腸液の分泌が増えるため、便秘の解消にも役立ちます。
そのほか、インスリンの働きをよくするマグネシウムや、インスリンの合成を促進する亜鉛、神経を穏やかに保つカルシウムなどのミネラルにも富んでいます。
各種ビタミンも豊富なため、糖質や脂質を効率よくエネルギーに変換できるようになり、ストレス解消や老化防止効果があります。
オクラの調理方法
オクラの健康効果を最大限に生かすには、手早く調理することが大切です。
熱湯でさっと湯がき、すばやく水をかけますが、水にさらしてはいけません。
水溶性のビタミンが水の中に溶け出してしまうからです。
新鮮なオクラは、表面をおおっているうぶ毛がびっしり生えています。
このうぶ毛を、湯がく前に塩にまぶして手でこすりとるようにすると、食間も見た目もよくなります。
オクラの旬は夏です。
旬の時期は栄養素のが高いので、1日に5本も食べれば血糖値を下げる効果が十分に得られます。
手早く湯がいた後、梅干やじゃこ、ワカメなどとあえたり、煮物にしてもおいしく食べる事ができます。