血糖値とは
血糖とは、血液中のブドウ糖のことです。生きていくエネルギー源です。血糖値とは、血液中にどれぐらいブドウ糖が溶けているか、その濃度を示す数値です。
高血糖の状態が続くと、インスリンの機能が低下して、血糖値をコントロールできなくなり、体のいろいろな箇所に支障をきたす原因となります。そして、糖尿病となる可能性もでてきます。
とくに、健康診断で空腹時血糖値110ml/dL以上の人、特定健診で空腹時血糖値100ml/dL以上、またはHbA1cが5.6%以上の人は注意が必要です。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは
高血糖状態が長い間続くと、血管内の余分なブドウ糖は体内の蛋白と結合します。
この際、赤血球の蛋白であるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンです。
このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係があるのが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。
空腹時血糖値 126mg以上(/dl)または食後血糖値 200mg以上(/dl)となると糖尿病と診断されますが、血糖値は、食事や運動の影響を受けやすく、検査前の一時的な節制をすることで数値が変わってしまい、より適正な診断ができない可能性がありました。
そこで注目されたのが、ヘモグロビンA1c(HbA1c)。
HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2カ月の血糖状態がわかります。
HbA1cの基準値が2012年4月から変わり、今までのJDS値から国際基準のNGSP値に変わることによって、今までの計測値から0.4%多くなります。
例えば、JDS値で6.1%だった数値が、NGSP値になると6.5%になります。