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避妊・去勢手術 (2007/9/16)

ミルは生後10ヶ月の時に、避妊手術を行いました。

ミルの避妊手術は、私達飼い主にとって苦渋の選択になりました。 ミルの場合は室内犬で、また庭に放しておいてもミル用の柵があるので、避妊手術をしなくても妊娠する可能性はほとんどなかったと思います。 
しかし万が一妊娠した場合に、
 ◆ミルの子供(おそらくミックス犬)の里親を見つけることができない。
 ◆ミルとその子供を多頭飼いにする余裕がない。
などの理由で避妊手術を行いましたが、今でも避妊手術をした方が良かったのかどうかの疑問は残っています。

飼い主が最初から『避妊・去勢手術をする。』または『絶対にしない。』と決めている場合はいいのですが、私のように手術を迷っている飼い主も多いと思います。
いずれにしても、愛犬の避妊・去勢手術をどうするかは、飼い主の責任で決めることになります。

ミルが庭から外に出られない様に作った柵です。
犬を飼うと、こういう出費も発生します。(涙)

1.避妊・去勢手術とは
2.避妊・去勢手術の利点
3.避妊・去勢手術の問題点



1.避妊・去勢手術とは

飼い主の立場でいえば、意図しない妊娠や生殖行動をしないようにする為の手術になります。
犬の立場でいえば、メスに行う避妊手術は卵巣と子宮を摘出します。 オスに行う去勢手術は睾丸を摘出します。 どちらの手術も生殖巣を外科的に摘出することで、妊娠や生殖行動を予防するものです。 基本的に発情もなくなります。

≪動物別 去勢・避妊率(%)≫
   犬    猫    鳥   うさぎ  フェレット
男の子   13.1%   56.9%    0%   14.0%   98.9%
女の子   16.4%   53.9%    0%   12.7%   99.7%
(アニコム データラボ調べ /2005年5月実施)



2.避妊・去勢手術の利点

(1)望まない妊娠を避けられる

愛犬が女の子で飼い主が妊娠を望まない場合に、避妊手術を行う最大の理由がこれです。
もし望まれない子犬が産まれた場合は、結果的に”処分”になる可能性が高くなります。 ”処分”される犬達の8割以上を子犬が占めているのが現実です。

(2)発情しない

これも愛犬が女の子の場合ですが、ペットホテルやドッグランなどのペット施設では『発情期のメスはお断りします。』となっているケースが多いです。 避妊手術を行うことで、施設の利用制限がなくなります。

避妊手術をした時のミル。
詳しくは「アルバム−避妊手術@」をご覧下さい。



3.避妊・去勢手術の問題点

(1)感情的、倫理的な問題

動物として生まれて健康に機能している臓器を、わざわざメスを入れて取り除くことに抵抗を感じる飼い主は多いと思います。 しかも生殖巣を奪うことは、動物が生まれながらに持っている『子孫を残す』という本能まで奪うことになります。
この問題をどう捉えるかが、避妊・去勢手術を『する』、『しない』の分かれ目になると思います。

(2)反作用

犬の避妊・去勢手術の反作用については、 『全く問題ない』とか『悪影響がある』とかの様々な情報が氾濫しています。 ここにも【ドッグフード問題】と同じ様に、ペット業界の不透明な一面(真実が隠されている)が見え隠れしています。

一般的にいわれている反作用としては、
 ◆太りやすくなる。(性ホルモンが分泌されなくなると、脂肪の代謝に影響を与える為。)
が有名です。 『太る』以外にも、性ホルモンの欠如によって、体に何らかの弊害をもたらす可能性はあります。

避妊手術をして、少し太ったミル。

(3)動物病院の利益目的の手段

あくまで噂の域ですが、動物病院の利益目的という話もあります。
たしかに動物病院が関わるサイトや広告では、『避妊・去勢手術の反作用は、全くありません。』と断言している場合が多い様に思います。


                     


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