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犬の現状 (2007/9/29)

犬は自分で飼い主を決めることが出来ないので、たまたま一緒に暮らすことになった飼い主次第で、犬のその後の一生が決まります。 もし犬が病気やけがを負って不自由な生活を送ったとしても、一生を飼い主と共に過ごした犬は非常に運がいいと思います。

飼い主の事情で飼えなくなった犬は、地域の保健所に連れていけばすぐに引き取ってもらえます。 そして保健所に入った犬達に待っているのは”処分”という窒息死です。
現在の犬の死因の第1位は病気や老衰ではなく、”処分”による窒息死になっています。

1.処分の方法
2.処分される犬達



1.処分の方法

”処分”の方法は、炭酸ガス(二酸化炭素)により、窒息死させるという方法になります。

犬は数匹づつケージまたは直接ガス室に送られます。ガス室では二酸化炭素を注入して酸素を減らしていきます。 除々に呼吸が苦しくなり、数分間もがいて、けいれんを起こしながら倒れていきます。 なまじ体力のある犬は、余計に長い時間苦しむことになります。
この窒息死という方法は”安楽死”ではなく、犬に多大な苦痛を与えて殺すことになります。



2.処分される犬達

(1)処分された犬の数

日本で平成16年の1年間に、”処分”された犬の数は147,904匹です。
”処分”される犬の数は毎年減少していますが、それでも毎日約400匹の犬達がガス室で殺されています。

猫の場合は、平成16年の1年間に243,850匹が”処分”されています。 ”処分”される猫の数は、過去数年間は横ばい状態が続いています。

(2)処分されるまでの収容日数

保健所が保護した犬(迷子犬など)は、飼い主が探しにくる可能性がある為平日5日間は保健所に収容されます。 しかし飼い主が自ら連れてきた犬は、飼い主を待つ必要がないので即日”処分”されます。 全国の保健所で”処分”される犬の約7割は、飼い主自らが連れてきた犬達になっています。

(3)処分される理由

愛犬を手放す理由としては、次のような理由が多くを占めています。
犬側の問題を理由にする傾向がありますが、飼い主側の飼い方や考え方で解決できることもある様に思います。

 ◆犬が子犬を産んでしまった
 ◆近所から苦情がきた
 ◆引っ越すことになった
 ◆犬が病気になった
 ◆犬が言うことを聞かない
 ◆新しい犬を買った
 ◆飼うのが面倒になった

現代社会の犬達に、明るい夜明けは来るのでしょうか...



ペット先進国の欧米では、”処分”は注射による安楽死が主流になっています。 しかし日本ではガス室での窒息死が主流であり、死ぬまでの数分間を大変もがき苦しみます。 ”処分”の前に睡眠薬を入れるなどの苦痛を和らげる処置は一切行われていない為、各保護団体が強く反発をしています。

犬や猫の”処分”という現状は、とても心苦しい現実です。 しかし人間に殺される動物は彼らだけではありません。
 ◆食べられる為だけに生まれてくる、牛や豚、鶏達はかわいそう?
 ◆生きたまま調理される魚介類は、かわいそう?


                     


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