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ペットロス (2008/5/5)

もしも、今、ミルが亡くなったら、私はペットロスになると思います。

しかし、ミルと暮らし始める前の私は、ペットを失って悲しんでいる人を見て、
 ◆ペットが死んだくらいで、何でそんなに落ち込んでいるの?
 ◆ペットが死んだくらいで、仕事や学校を休むのはおかしいんじゃないの?
と、ペットロスのことを普通では考えられない異常な状態(変わった人)だと思っていました。

犬の平均寿命は約10年位です。 飼い主よりも先に犬が亡くなると思っていた方がいいでしょう。 ごく近い将来に私の身に降りかかるであろう『ペットロス』について考えてみました。

1.ペットロスとは
2.どうしてペットロスになるの?
3.ペットロスにならない為には
4.もしもペットロスになったら



1.ペットロスとは

(1)ペットロスとは

ペットロス(Pet Lose)は直訳すれば『ペットを失う』という意味になりますが、一般的にはペットを失った悲しみや苦しみが原因で、とても深く落ち込む状態のことをいいます。

飼っているペットが亡くなると、誰でも悲しくて辛い想いを経験しますが、時が経つにつれてまた元の生活に戻っていきます。 しかし、悲しみが癒えることなく逆に日に日に辛くなったり、悲しみや苦しみから抜け出せなくなり日常生活に支障をきたす様な重症なペットロスに陥ってしまう場合も多くあります。

(2)ペットロスの症状

ペットロスの症状には個人差がありますが、一般的な心身の変化としては以下の様な症状が現れます。

【精神的な症状】
憂鬱感、絶望感、孤独感、怒り、無気力

【身体的な症状】
食欲不振や過食、眠れない、体に力が入らない、疲れが取れない、胸や胃が痛む

これらの症状はペットを失った飼い主の誰もが経験することですが、数ヶ月が経っても症状が回復しなかったり日常生活に支障をきたす様な場合は、無理に我慢をせずに病院やカウンセラーに相談をした方がいいかと思います。 何も治療をしなければ、自然に回復することがすでに難しい状態になっている可能性があります。

ミルの前に飼っていた、文鳥のピッピ。
  ◆1歳半で亡くなりました。◆
その後、長い間、悲しい想いが抜けませんでした...



2.どうしてペットロスになるの?

(1)ペットが死ぬ事を忘れている

飼い主の多くは、新しいペットを飼う時には、『ペットはいつか死ぬ。』ということを頭では理解していると思います。 しかし長期間に渡ってペットと家族同然あるいは家族以上の生活を過ごしているうちに、ペットの『死』を無意識に避けるようになってしまいます。

飼い主の心から、ペットの『死』を遠ざけるケースとしては、次の様な一例も考えられます。
 ●ペットは子供と違って反抗しない。
    ●自分の思う様にしつけられる。
       ●でき愛する。
          ●ペットの『死』を忘れてしまう。
             ●ペットが死んだ時に、大きなショックを受ける。

(2)ペット依存症になっている

例えば、毎日お酒を飲む人、毎日チョコレートを食べる人、毎日インターネットをする人、毎日ペットに癒される人。
程度の差にもよりますが、それぞれ依存症の傾向があると思います。

依存症とは、『それ』をよりどころにすることにより、快楽や安心、心の落ち着きを感じて、依存し習慣化します。 そして『それ』がないと、不快・不安になる心の病です。

ペット依存症になるケースとしては、次の様な一例も考えられます。
 ●ストレス社会の中で、自分だけを癒してくれるペットへの愛情が強くなっていく。
    ●『この仔さえいれば何もいらない』と、でき愛する。
       ●ペット中心の生活を、積極的に実践する。
          ●ペットが死んだ時に、自分の生きる意味を見失ってしまう。

『いつか死ぬ』ことを、忘れられたペット...



3.ペットロスにならない為には

(1)ペットの『死』を受け入れる

ペットを飼うということは、『命』と付き合うことです。
そして、その『命』は、自分よりも先に死ぬことになります。 (ペットよりも先に、飼い主が死んではいけません。)
さまざまな『死』を当たり前のこととして受け入れて、ペットを飼い続けることが飼い主の宿命だと思います。

・・・とは言ってみても、やっぱり可愛いペットが亡くなるという想像は、なかなかできる事ではありません。
わがままパピヨンのミルの『死』について、実はまだ覚悟ができていない私が、時々(無理やりに)考える事といえば、
  ◆ミルの最期が近づいた時は、可能な限り、ミルの痛みや苦しみを和らげる治療を行う。
  ◆ミルが『死』を迎えた時は、家族全員で納得のできる埋葬を行う。
という辛い想像です・・・

(2)ペットロス症候群という病気を知っておく

生後数ヶ月の可愛い子犬を迎えて以来、10数年間ずっと愛犬の『死』についてばかり考えるのは現実的ではありません。 普段は思い切り愛情を注いで愛犬生活を満喫して、愛犬の最期を迎えた時は思い切り悲しむのが普通だと思います。

ただ、『ペットロス症候群』という病気について少し知っておくだけでも、将来愛犬と死別した時のペットロスの症状が軽減するのではないかと思います。

元気いっぱいのミル!
長くても10数歳で、必ず死にます。



4.もしもペットロスになったら

(1)病院やカウンセラーに相談する

飼っているペットが亡くなると、誰でも悲しくて辛い想いを経験しますが、時が経つにつれてまた元の生活に戻っていきます。 しかし日常生活に支障をきたす程の精神的または身体的な症状が2〜3週間以上にわたって続く場合は、無理に我慢をせずに、早めに、思い切って病院で診断を受けたほうがいいと思います。
ペットロス症候群は特別な症状ではなく、ペットと暮らしている飼い主の誰もが経験する一般的な症状です。

(2)インターネットを利用する

インターネットで『ペットロス』を検索すると、多くのサイトがヒットします。 私もペットロスに関するのサイトをいくつか閲覧しましたが、良心的で親切なサイトが多くある様に感じました。 ペットロスに関するサイトの中には、悲しみや苦しみを和らげてくれるサイトがきっとあると思います。





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