歯列不正は、様々な歯の病気の原因となります。

  1. がたがたの歯並びでは、はみがきに時間がかかり、歯垢が十分にとりきれません。このため、むし歯になりやすかったり、歯肉炎や歯周病を起こしやすくなります。
    特に、前歯がしっかり噛んでいないと、奥歯が将来歯周病になりやすかったり、歯の破折をまねいたり、大きく歯を失う原因となります。
  2. かみ合わせが悪いために、十分に噛めなかったり、発音しにくかったりします。
  3. 顎関節症をおこしたり、顔面や姿勢の非対称の原因になったりします。
  4. 人前で大きく笑えないなど、精神的なコンプレックスの原因となります。

東京歯科大学では、東京都の80歳以上の約1,000人のかみ合わせを調査しました。
20本以上の自分の歯が残っている人のかみ合わせを調べた結果、半分以上の人は正常なかみ合わせでした。やや上の歯が出ている人やかみ合わせの深い人も少しいましたが、うけ口の人や、前歯の咬んでいないかみ合わせ(開口)の人は、全くいませんでした。
このことは、うけ口や開口、上の歯が出ている人は、自分の歯をたくさん失い、ほとんどの人が入れ歯になっているということを意味します。
うけ口や開口のまま過ごすことは、生涯にわたって自分の歯を使っていく上では、非常に不利な状態です。


歯列不正や不正咬合には主に、次のようなものがあります。
1.そう生(がたがたの歯並び)
2.上顎前突(上の歯がでた歯並び)
3.下顎前突(うけ口)
4.開口(前歯が咬んでいない状態)
5.過蓋咬合(かみ合わせが深い状態)
これらの状態がみられたら、適切な年齢で治療を開始することが必要です。

また、舌や唇の動き、誤った飲み込み方などが定着したり、ゆびしゃぶりや爪を噛むくせなど、よくないくせによっても歯並びはわるくなります。
そのような患者さんに対しては、舌や唇の動きや正しい飲み込み方のトレーニングが必要です。
さくらデンタルクリニックでは、矯正専門医(日本矯正歯科学会認定医)とのチームアプローチによって、積極的に歯列不正に対する治療を行っています。

主な治療内容ページの(3)審美歯科もご覧ください。
主な治療内容ページの(4)小児歯科・矯正歯科もご覧ください。

また、舌や唇の動きや正しい飲み込み方のトレーニングである筋機能療法も必要な患者さんに対して行っています。