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ドッグフードについて (2007/9/2)

ミル(わが家のわがままパピヨン)の成犬用ドッグフードを探している時に、色々なサイトや書籍でドッグフードのことを調べましたが、様々な内容の情報が氾濫していて、とてもわかりにくい状況になっています。 特にドッグフードの評価や良し悪しに関しては意見が極端に分かれていて、何が真実で何が嘘なのかわからず本当に困ってしまいます。

そこで私なりにドッグフードについて思うことを並べてみました。 (もちろん私見です...)

1.ドッグフードとは
2.ドッグフードの利点
3.ドッグフードの問題点
4.ドッグフードを主食にする場合の工夫



1.ドッグフードとは

ドッグフードは、フードと水だけで犬に必要な栄養素を摂取することができる総合栄養食です。 子供でも簡単に愛犬の食事を用意することができるので、現在のペットブームを支えている功績者とも言えます。

ドッグフードの歴史は、1860年にアメリカで作られた犬用のビスケットが起点になり、1904年に同じくアメリカで常食用の餌としてドッグフードが作られました。 これが現在の総合栄養食と呼ばれるドッグフードの始まりです。 日本では1970年代から80年代にかけて、一般家庭の犬の食事にドッグフードが普及していきました。

ドッグフードの種類は、水分量を基準にすると次の3種類に分けられます。
ドライタイプ 水分含有量が10%以下のフードです。
ドッグフードの主流であり、他のタイプより安価で栄養バランスも優れています。
モイストタイプ 水分含有量が約30%のフードです。
ドライタイプとウエットタイプの中間的な存在です。
ウエットタイプ 水分含有量が約75%のフードです。
缶詰タイプが多く、開封後は日持ちがしませんが、犬の嗜好性は最も高いといえます。

ミルが子犬の時に食べていたドッグフードです。
商品はニチドウの『Dr.PRO.メディドッグC ベビー』で、ミルがショップにいる時から食べていたドッグフードです。



2.ドッグフードの利点

(1)食事の用意が簡単

ドッグフードの最大の利点はこれに尽きます。
ドッグフードをお皿に入れるだけのわずが数秒で1食分の用意ができるので、それを面倒だと感じる飼い主はまずいないでしょう。 子供でも愛犬の食事を用意することができるし、忙しくて時間のない人にも負担にならないと思います。

(2)価格が安い

何と比べて安いのかというと、『手作り食』に比べるとドッグフードは値段が安いです。
ミル(小型犬のパピヨン)は生後10ヶ月までドッグフードを食べていましたが、成犬に近い時期で1ヶ月に食べるドッグフードの量は1.5kg〜2kg程度でした。 1kgあたり約1000円の高額ドッグフードを購入しても、1ヶ月にかかるドッグフード代は1500円〜2000円前後になります。
この金額を高いと感じる人もいるかもしれませんが、『手作り食』に比べると半分以下の金額になります。



3.ドッグフードの問題点

(1)法的な安全基準がない

ドッグフードに関する様々な問題の根源は、『法律で定められた安全基準がない』という1点に絞ることができます。
ちなみに私たち人間の食品は厚生労働省が管轄し、牛や豚などの家畜用の食料は農林水産省が管轄しており、それぞれ食の安全の確保に努めています。 しかしドッグフードについては法的な安全基準や罰則がない為、ドッグフードメーカーの自主規制に任されています。 優良なメーカーはドッグフードの品質向上を追求しているのでしょうが、そうでないメーカーもあるでしょう。
この後に書いている原材料や酸化防止剤を巡る問題も、法的な安全基準がないので『何をやってもいい』的な発想で作られるドッグフードの背景が起因になっています。

(2)原材料は何?

憶測や想像の域になりますが、まともな原材料は使われていないと思います。
ドッグフードの利点で『価格が安い』がありますが、その安い価格でドッグフードメーカー各社が採算を合わす為には原材料をただ同然で仕入れることが前提になります。 

その原材料の内容とは、
 ◆病死した家畜
 ◆死亡(処分)した犬や猫
 ◆人間用の食品として不合格になった肉や穀類
などが考えられます。
『そんな原材料は使っていない!』とドッグフードメーカーが反論してくれればいいのですが、どのメーカーも原材料や加工方法の詳細は企業秘密ということで明言を避けています。

ちなみにドッグフードの内容表示についてですが、たとえば”チキン”と表示されていると鶏のささみやもも肉をイメージしますが、実際には鶏の肉・臓器・骨・羽など鶏のすべてを差します。 様するに鶏を1匹丸ごと粉砕したものが”チキン”と表示されます。 鶏とは大きさが違いますが、ラムや牛にも同様のことがいえます。 ”トウモロコシ”の表示は、皮ごと(芯も含んで)粉砕したものが”トウモロコシ”になります。

(3)酸化防止剤の影響

ドッグフードの多くは、開封後も数ヶ月に渡って品質を維持することができます。 これはドッグフードの利点にもなりますが、逆にいえば長期間酸化しない(腐らない)為に強力な酸化防止剤が使用されていることになります。

一昔前のドッグフードには、酸化防止剤としてBHA、BHT、エトキシキンなどが主流を占めていました。 どれも工業用として開発された物質で、食用すると強い発がん性を誘発する科学薬品です。

最近のドッグフードではBHA、BHT、エトキシキンなどの科学薬品を使用したフードは少なくなり、代わりの酸化防止剤としてビタミンCとEの使用が主流になってきました。 栄養素としてのビタミンではなく、あくまで酸化防止用の添加物になります。 科学薬品のような大きいリスクはないと考えられますが、ビタミンCとEも酸化防止剤である以上は過剰摂取・常用摂取による毒性の危険は残ります。



4.ドッグフードを主食にする場合の工夫

ドッグフードを巡る問題は色々とありますが、ドッグフードの便利さに勝る利点はありません。 愛犬の食事を簡単に用意することができて、しかも栄養バランスが整っているのがドッグフードです。 また飼い主の生活上の理由で、手作り食ができない事情も多々あると思います。

そこで、ドッグフードを主食にする場合の工夫を紹介します。
◆何とかして、良質で安全なドッグフードを見つけ出す。
◆ドッグフードを与える時に、お湯でふやかしてから与える。
 (水分を多く取ることで、体内に溜まった毒素をオシッコとして排泄することができます。)

【ふやかす前のドッグフード】
普通のドライタイプのドッグフードです。
【お湯でふやかしたドッグフード】
水分を含んだ分だけ量が多くなります。(赤線と青線の間)


                   


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