
手作りごはんレシピ

ミルの場合
ドッグフードについて
手作り食について

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手作り食について (2007/9/8)
ミル(わが家のわがままパピヨン)の食事は『手作り食』にすることになりました。
しかし私は犬の手作り食など作ったことがなく相談する人もいなかったので、先日買った本の『かんたん犬ごはん』(須崎恭彦著)の内容を参考にして『ミルの手作り食』を作り始めました。
手作り食を始めた当初は、材料の組み合わせや配分、1回分の食事量などが全くわからなくて試行錯誤していましたが、手作り食を始めて2〜3ヶ月たつと少し要領も分かってきて色々な食材を使ってミルの好みや体調を観察する余裕も出てきました。
そしてこの頃から、犬の手作り食の『本当の難しさ』を感じ始めました。
1.手作り食とは
2.手作り食の利点
3.手作り食の問題点
4.手作り食を主食にする場合の工夫

1.手作り食とは
犬の手作り食は、犬の食事を飼い主が調理するということです。
なので手作り食の内容は、全て飼い主の考え方で決まります。 ミルの場合は参考にした書籍の影響で『具だくさんのおじや』が食事の基本になっていますが、インターネットで調べると『生肉メイン』や』玄米・雑穀メイン』など色々な犬の手作り食が紹介されています。
私が子供の頃に飼っていた雑種の外犬は、毎日人間の残り物を食べていました。 白ごはんにおかずの残り物を加えるというもので、残り物の内容は焼き魚の骨や味噌汁、時にはカレーライスだったりしました。
この様な犬の食事も広義では手作り食といえますが、当サイトの手作り食は犬の食事を飼い主が(わざわざ)調理するという意味で話を進めていきたいと思います。
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ミルの『おじや』です。(2食分) |
ムシャ ムシャ |
完食!(なぜプイッとする?) |

2.手作り食の利点
(1)ドッグフードが抱える問題を解決できる
犬の食事を手作り食にしている飼い主の多くは、ドッグフードを与えることに抵抗や不安を感じているからだと思います。
現在のドッグフードが抱えている問題としては、
◆原材料に何を使っているのか、よくわからない。
◆酸化防止剤をはじめ、色々な添加物が入っている。
◆長期間あるいは数世代に渡って常食した場合に、疾患の発生率が高くなる(かもしれない)。
などが挙げられます。
これらのドッグフードを巡る諸問題は、手作り食にすることで完全に解決することができます。
飼い主が自分で食材を選ぶ訳ですし、わざわざ添加物を入れることもしないでしょう。
(2)水分を多く取ることができる
手作り食の内容にもよりますが、『おじや』の場合は食事を食べると同時に水分を多く摂取することができます。
ミルの食事が『おじや』になって一番変わったのがオシッコの色と量です。 ドッグフードを食べていた頃は濃い黄色のオシッコでしたが、『おじや』を食べる様になってからは透明のオシッコを大量にする様になりました。
ちなみにウンチの方は、真っ黒なウンチから茶黄色のウンチに変わりました。 ウンチの色は、食材(特に野菜)によって変わる様です。
(3)生物として自然な食べ物
野生の動物は炊いたごはんを食べませんし、まして『おじや』など絶対に食べることはないでしょう。
しかし長年人間の残飯を主食にしてきた犬にとっては、今となっては炊いたごはんや調理した肉・野菜などは自然な食材になっていると思います。 犬にとって『おじや』が自然な食べ物なのか自信はありませんが、カリカリのドッグフードに比べれば手作り食の方が自然に近い食べ物になると思います。
少し話は変わりますが、ドッグフードから手作り食に移行すると、犬が元気になったり毛艶がよくなったという話があります。 しかしミルの場合は元々健康な状態で手作り食に移行したので、手作り食による体調改善の効果はよくわかりません。
(4)盗み食いしても安心かも?
飼い主の不注意で、犬が人間の食べ物を食べてしまうことがありますが、普段から手作り食を食べていると多少の盗み食いには体が対応できるかもしれません。
ミルはある朝、娘の弁当のおかず部分を完食したことがあります。 おかずの中身は、ウインナー、鶏の照り焼き、デミグラスソース、等々。 また、ちらし寿司を大量に食べたこともあります・・・ でも体調は特に変わりませんでした。
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ミルが毎朝狙っている、
弁当のおかず |
ちらし寿司の味を覚えたミル |

3.手作り食の問題点
(1)継続できるか?
手作り食の最大の難点が、『継続すること』です。 これが本当に大変で難しいです。
犬の手作り食を推奨する書籍やサイトによると、
『人間の食事を作るついでに、犬の食事も作ればいいんです。 特別な手間はいりません。』
と言ってありますが、実際には人間の食事と犬の食事は全く別の料理としてそれぞれ作ることになります。 食材は人間の料理に使う材料を使うことも多いのですが、料理自体(ミルの場合は、具だくさんのおじや)はどうしても個別に作ることになってしまいます。
ミルの食事は奥さんが作っていますが(他に料理を作れる者がいないので)、仕事から帰って家族の晩ごはんとミルのおじやを作るのは大変なことです。 もし飼い主の食生活が外食やコンビニ弁当中心の場合は、もっと難しくなると思います。
手作り食を数年間にわたって継続するコツは、飼い主の負担をどれだけ軽減できるかにかかっています。
(次の『4.手作り食を主食にする場合の工夫』も参考にして下さい。)
(2)栄養バランスは大丈夫?
ミルの手作り食を考え始めた時に、一番の不安材料が『手作り食で栄養は大丈夫なの?』という心配でした。
ドッグフードに配合されている各栄養素の配分を、毎食の手作り食で実践することはまず不可能です。 また手作り食の内容によっては偏食になることもあります。
しかし以下のことだけを理解しておけば、犬の健康にまず問題はないと思います。
◆犬が食べてはいけない食材を知る。
◆手作り食の大まかなレシピを決める。 〜大体の目安で構いません。〜
(ミルのおじやの場合は、『白ごはん少々に、肉・野菜・その他を適当に・・・』という内容です。)
◆食材の内容を、日〜週単位で変えてあげる。
(『先週の”肉”は鶏肉だったから、今週は豚肉にしよう!』という感じ。)
(3)意外とお金がかかる
ドッグフードと比べれば、手作り食の方がお金が多くかかります。
例えばミルのおじやに入れる”肉”の場合は、ミル専用の肉を1週間分(1パック)まとめ買いしています。 鶏肉なら300円位ですが、牛肉にすると外国産でも1,000円近くかかります。 また少額ですが、ミル専用の食材もいくつかあります。
【ミル専用の食材】

4.手作り食を主食にする場合の工夫
(1)1食分づつ冷凍しておく
犬の手作り食をできるだけ楽に継続する方法は、これしかないと思います。
数日分の食事をまとめて作って、1食分づつパックに分けて冷凍しておきます。 それを解凍すれば手作り食の完成です。 ただし、カチカチに凍ったごはんをレンジで解凍して、適温にするまでには多少の時間と手間はかかります。
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1食分づつ冷凍保存している、ミルのおじや
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(2)その他
せっかく時間と労力と愛情を込めて料理した『手作り食』を、犬が1口しか食べてくれない時もあります。 そんな時でも、がっかりしたり怒ったりしない気持ちを持つことも大事です。 逆にペロッと完食した時はとても嬉しい気持ちになれます。
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