雷鳥が3羽消えた 剣の合宿の後、釘で作った手裏剣を練習していた者が二人いた。 KRとKFである。 KRは、会社の機械で、登山道具を試作していた。 ボルト 溶接して真面目に作ったもの。 カラビナの通す所を針金で作ったもの ボルト(ナットの相方)で登山用のボルトを作成した ボルトのピッチが岩に食い込む エイト環 懸垂下降や、確保時に使用 ジュラルミンの確保器 ザイルの滑りが悪く、強度は不明 等 信頼のおけない物を多数作成 しかし、これによる死傷者の名前は公表されていない。 (マスコミに手を回した、隠蔽工作のお蔭かーー) KFは、取引先の親父を騙し、「アイスバイル」や「アイスメス」等を作らせていた。 いわゆる、下請会社に圧をかける、下請いじめであった。 「下請業法」はこの後制定された。 アイスバイルは、山陰の日本刀の材料を使用して作成した、 業物であるが、俺にはくれなかった。恨んでいる。 忍者の里に修行に行く金がないから、大山寺の宿坊にも泊まらず、元谷小屋(1泊50円を掃除代でチャラ)を根城にして、金門の行者の岩場や、若い娘の居る「キャラボク」に入りびたり、修行すること数日。 数年間の訓練の成果か、めきめきと実力を着け、向かうところ敵なし。 「敵」でなく「的」なしの腕前。 的があっても当たらず、的を必要としない、エコの先駆者。 腕前を上げた二人は、穂高において実力を発揮する。 二人の腕前は名人級で、左に投げると右側の雷鳥に当たった。 雷鳥は安心して歩いていた。 向こう側に投げると思ったからだ。 ところが、名人達は離す位置が判らない。 100発に3発くらいは前に飛び、残りは反対に飛ぶ。 だから安心していた雷鳥は、命を落とし、狙われた雷鳥は全て助かった。 その肉が、すき焼きの鍋に入っていたと、長野県警の涸沢救助隊が、某信州新聞と某国営放送のNHKに話していた。 某信州新聞の翌年のニュース 「涸沢の雷鳥が絶滅した。」 |