テント生活 食事
昭和40年ごろの俺たち山仲間達との出来事、装具などの思い出を語ってみたい。

「スタミナ味噌」と「焼きざみ」
 山の副食、酒のアテとしてこれ一品で済ませられる。
「スタミナ味噌」
 温かい御飯の上にのせ、フーフーいいながら食べるスタミナ味噌を紹介します。
 有り合わせの野菜 ネギ・大根・ピーマン・人参・ナス等を、全部細かく刻み込んで、重量を計る。  野菜と同重量の味噌と油を作る。
 分量は米こうじ味噌を4としサラダ油0.5とゴマ油0.5を混ぜる。
 野菜と味噌を混ぜるが、このときに酒・醤油・七味か一味またはトンガラシを入れる。
 この量は好みであるので、始めは控えめが良いだろう。
 ニンニクを入れると一層味が良くなる。   
 一度ご賞味あれ。
 野菜は、水が豊富なものは入れないほうがよい。
 味噌が水ぽくなる。

「焼きざみ」
 もう一品は、山陰の郷土料理で「焼きざみ」といって、冬の保存食でもある。
 本来は寒ブナ(鮒)を使った料理だが、北海道でニシンを使ってみた。
 魚は小骨が多いい、白身の魚(コノシロでも可)が良い。
 寒ブナは水で洗って、ウロコ・内蔵を処理しないでそのまま焼く。
 焼き方は、水分が完全に無くなるまでしっかりと焼くが、カラカラにしない。
 魚は頭から骨・尻尾までミンチ状態に刻み込む。
 ミンチの魚に味噌(赤・白味噌どちらも可)を混ぜる。
 魚と味噌の量は、魚6から7、味噌3から4とする。
 寒ブナと味噌が混じり合い、熱いご飯の上にのせて食べるが、お酒のつまみにもあう。
 東郷池の鮒は、冬になると一段と美味しくなりそれだけでもご馳走である。
 鮒のお刺身では、鮒の卵をまぶしたお刺身はまた格別である。
※ 塩分の取りすぎには要注意