最近は音楽を聴く環境が、これまでのCD、LPを直接鳴らす方法から、パソコンに取り込んだ音源を再生する方法に変わってきました。音楽再生用パソコンとしては、この5月連休に組み立てたAMD PhenomX6-1065Tにメモリ8GB、データ用ドライブ2TBというかなり強力なマシンを使っています。パソコンにため込んだ音源の容量が半端ではなく、アルバムの検索、データベースの更新をスムーズに行うためには、相当なパワーを必要とするためです。これまではデュアルコアのIntelマシンを使っていたのですが、ちょっとした操作を行うにも青息吐息。フリーズすることも頻繁にありました。
これまでもパソコンの内蔵音源は使用せず、第18話で紹介したローランドのUSBインターフェイスを使ってしのいでいたのですが、音質的に若干不満があり、又接続したい機器が、液晶テレビ、2台のパソコンと増えてきたため新しい機器を導入しました。中国のTopping(拓品)電子という小さなメーカーの小さなデジタルアンプで、3系統のデジタル入力、1系統のアナログ入出力を備え、かなり上質なヘッドフォンアンプに仕上がっています。ネット上の評判もよく、値段も1万円強と手頃なため購入してみました。
接続方法は、同軸デジタル端子に音楽用メインパソコン、USB端子にサブパソコン、光デジタル端子に液晶テレビがつながっています。アナログ端子でプリメインアンプに接続し、このデジタルアンプでD-A変換したのち、メインのオーディオシステムで再生するようにしています。
音質的にはほとんど不満無く、CDを直接再生するのと比べて遜色有りません。又ヘッドフォンの再生品質が飛躍的に向上し、プリメインアンプでは寝ぼけた音しか出さなかった右のSONY MDR-Z600が、生き返ったように歯切れよく鳴ってくれます。
中国製ということで、若干不安も有ったのですが、しっかりした金属筐体、分厚いフロントパネル、アルミ削り出しのボリュームなど値段からは信じられないほどの造りです。このシリーズにはUSB入力+スピーカー端子を備えたものもあり、パソコン音源をしっかりした音で鳴らすにはうってつけかとも思います。この造りでこの値段、中華アンプ恐るべし!と言えましょう。