エミー




目覚まし時計の音がして跳ね起きた
昨日から興奮しすぎてほとんど寝ていないけれど
そんなこと全然気にならなかった
少し身なりを整えて、朝食もとらず飛び出した




街に向かって一直線
胸に大事なチョコレートを抱えて
周りのことなんてほとんど目に入ってないほどどきどきした
でも実際何か考えているわけでもなくて


早朝の人気の少ない広場にソニックを見つけた
苦笑いしながらまんざらでもなさそうで

約束を守ってくれたことに
少し驚き
そしてほんの少し戸惑い
それでもやっぱり嬉しくて
息を弾ませながら
1日がかりで作ったチョコレートの入った箱を差し出した。

ソニックは受け取ると箱を開けて中を見た。
綺麗に並んだひとつひとつが輝いていて
何か嬉しくて
でも恥ずかしくて
ごまかす様にひとつ口に放り込んだ。


「おいしい」


「「ありがと・・・・・・?」」


そして思わず声を上げて笑った















エミーはひとり部屋で思った
だから
やっぱり私はソニックが大好きなんだわ
きっと・・・










2/14/2007
バレンタインデー当日
まずエミー
私は何が言いたかったんだろ



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