神田造船所での進水式5月15日(金

 

 呉市川尻町にある神田造船所で行われる、32,000トンの進水式を見るため出かける。
 
 石鎚登山の帰りに、神田造船所への進水式を見学に行く、予定であった。
 予定は、何時ものように変更された。いや「変更する」と命じられた。

 神田造船所は、昭和12年に旧海軍の指定工場として、大型上陸用舟艇及び桟橋艤装部品の製造を、呉市海岸4丁目に神田造船鉄工所と称し操業を開始する。昭和44年川尻町沖に新工場建設する。

 自宅を出て、国道31号線から185号線と走り、川尻町内に車を止めると開始の20分前に造船所の門を入る。
 来賓らしき正装の方に混じると、我々の正装はジーパン姿で場違いのようで、お恥ずかしい。
 社員の方に、進水式の見学を申し出ると、「総合事務所のビルの屋上が良いでしょう。」と、進められた。
 ビルの中に入り、総合事務所の屋上から見学する。
 進水式のある船台は、総合事務所の前にある第2船台(G/T32,000)で行われる。
 12時25分に命名・進水式が行われた。
 進水船への命名(LAKE TRIVIEW)、支綱切断、くす玉がはじけ、五色のテープと色とりどりの風船が舞う中、歓声もかき消すほどの重厚な響きを立てながら、船体はあっという間に海上へ滑り出た(12:34)。
 進水での驚きの余韻の中、屋上から船台に降りてみると、砲丸投げに似た鉄の玉(ボールベアリング)が、船の下に一杯敷かれ船がスムースに滑ったことが判った。
 式典は、スムースに行われ、10分程で終わった。広島工業大学専門学校の学生や愛媛県からのツアー客他の見学者があった。約3ヶ月間の艤装工事、海上試運転を経て、引渡しだ。

 
 

 こうして、石鎚登山と進水式の見学が無事に終わった。