第16話〜 オオイヌノフグリ
(2006/04/16)

オオイヌノフグリ

 しばらくまともな写真を撮っていなかったのだが、この春満開の桜に誘われてカメラを持ち出したところ、まずまずの写真が撮れたものだから、調子に乗って撮ってきたのがこの一枚。

 『オオイヌノフグリ』というゴマノハグサ科の小さな花で、その名の由来は「大きなイヌノフグリ」。果実が犬のそれに似ていることから名付けられたものらしい。なんだか可哀想な名前なのだけれど、その姿は写真の通り可憐そのもの。わずか数ミリの小さな花だけれど、鮮やかな色合いで群生して咲くため目にすることも多いであろう。

 この何の変哲もない花を何故取り上げたかというと・・・、上の写真をよく見て欲しい。花弁が大きいのが三つ、小さなのが二つとなっている。普通は背後にぼやっと写っているように四弁である。めったにお目にかからない貴重な花を撮れたということは、今年は春から縁起がいいのかな?

*オオイヌノフグリの花弁は、実は大元で繋がっていて、4つや5つに裂けているらしい。だから「4裂」、「5裂」と表現するのが正しいようだ。従って上の写真は本来一枚のものが、もう一度裂けてしまったというのが真相であろう。

撮影データ 2006.04.16 Nikon E950 F:3.4 1/124sec 


戻る 次のお話へ