普段は書斎に籠もっていることが多く、家内と一緒にテレビを見ることなど殆ど無いのだが、昨秋から毎週木曜日には必ず一緒に見ることにしている番組がある。NHK−BS木曜午後10時から放送されている「宮廷女官−チャングムの誓い」(原題「大長今」)。2003〜4年にかけて韓国で放送され、最高視聴率57%を叩き出し、国民的ドラマとなった番組だ。朝鮮王朝時代に活躍した宮廷女医「チャングム(長今)」の生涯を描いたものだが、これが大変に面白い。このドラマ、台湾、香港でも放送され、それぞれの地で大変なブームを巻き起こした。
ドラマの内容については、インターネットを検索していただければ山のように出てくるので割愛するが、僕が注目しているのは、その主演女優イ・ヨンエ(李英愛)。「JSA」、「ラスト・プレゼント」などの映画に主演し、東洋で最も美しい女優とも言われている。2001年春に「JSA]のプロモーションで来日し、当時の「ニュースステーション」に出演したときなど、あまりの美しさにネット上騒然となった。僕はこれまでいわゆる美人というのには殆ど興味が無く、漠然と「家内より美しい人」と「そうでない人」くらいにしか意識することが無かった。家内程度で十分に美しいのであって、それ以上の美人であったとしても「大差ない」と片づけてしまえるのであった。
生涯その美意識を保ち続けて行けたなら平和であったのだろうが、イ・ヨンエ登場以降、美人の判断基準が根底から覆ってしまった。イ・ヨンエとそれ以外。美しく、知的で、清純そのもの。韓国では当たり前のように行われている整形手術とも無縁と聞く。加えて声が素晴らしい。「イ・ヨンエの話すハングルは、まるでフランス語のように響く」という意見もある。
演技者としてのイ・ヨンエは、その美貌が邪魔だと言わんばかりに、美しさを前面に出すことをしない。映画「ラストプレゼント」では、風采の上がらないヒロインをノーメイクで演じている。逆にCMではまばゆいばかりの美しさを画面に発散したりもする。役柄に応じて自在に演じ分ける確かな演技力は、最近の日本の女優では得難いものといえる。
日本は現在「韓流ブーム」だそうだ。ドラマ「冬のソナタ」が発端だが、5年前の来日で日本男性の心を震わせ、今「大長今」でアジア中に旋風を巻き起こし、今秋公開の新作映画「親切なクムジャさん」でまさにとどめを刺そうとしている、反日国家韓国よりの美しき刺客、イ・ヨンエから目が離せそうにない。
★参考サイト
ヨンエニストクラブ SPECIALのコーナーでイ・ヨンエの動画を見ることができます。
ラスト・プレゼント 公式ページ