第6話〜Media Go良いかも
(2012/12/05)

 Media Go


第4話でちょっと紹介したSONYの楽曲管理ソフトのMedia Goですが、最近はリッピング用途で頻繁に使っています。PCオーディオの分野では、あまり取り上げられることのないソフトですが、リッピングソフトとしては最強かもしれません。

その特徴を列記しますと
1.データベースが強力
データベースにGracenoteを利用して、的確にアルバム情報及びジャケットアートの取得をやってくれます。他のソフトが参照するFreeDBとは、データベースの充実度が段違いです。

2.格納フォルダの作成が的確
【アーティスト】-【アルバム】と二重にフォルダを作ってくれ、またその名付け方がスマートなため、後々のファイル管理が楽になります。
そのままVortexboxのFLACフォルダに登録すれば問題なく認識されます。

3.FLAC変換が可能
iTunesやx-アプリではFLAC形式の変換はサポートしていないのですが、大手メーカーの製品としては珍しくFLAC形式をサポートしています。
変換速度については、強力なメインマシンで行っているため、非力なサーバーで行うより格段に高速です。ただディスクの読み取り精度については検証していません。ま、そのあたりが気になる方はEACをお使いになるのでしょうね。

4.ウォークマンとの親和性が高い
ウォークマンユーザーとして、大量のATRAC形式のデータを登録しているため、そのデータをそのまま使えるのは有難いです。ATRAC形式であればそのままウォークマンに転送可能ですし、FLAC形式の場合は256kbpsのMP3ファイルに変換して転送します。

プレーヤーソフトとしては、ジャケットのサムネイル形式で表示するため、大量のアルバムを管理するのには向いていません。x-アプリと比べると動作が格段に軽いので、リスト形式でも管理できるようバージョンアップしてくれると有難いのですが。ただ、データベースが高速なので検索はかなり軽快に行えます。検索機能をうまく使えば、プレーヤーとしても使いやすいのかもしれません。

今回大幅にリニューアルされたiTunes 11は、大幅にインターフェイスが変わって、なんだかこのMedia Goに似てきてます。従来のインターフェイスにも戻せますので、アルバム管理の点ではやはりiTunesのものでしょうけど。

PCオーディオというと、音質面での優位性ばかり注目されますけれど、一番のメリットはアルバム管理のしやすさだと思うのです。適切にタグ付けしておけば、千枚以上のライブラリであっても、容易に目的のアルバムを探し出すことができます。その点では、適切なタグ付け、正確なジャケット検索を行うことのできるこのMedia Goは、もっと注目されてもよいと思うのです。

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