第5話〜ミュージックサーバーの紹介
(2012/11/28)

ミュージックサーバー 

 Vortexboxについては、昨年あたりから遊んでいるマシンを使ってぼつぼつ試していたのですが、使いこなしをほぼマスターしたことから本稼働させることにしました。

 目標は24時間稼働も可能な低消費電力で、置き場所に困らないコンパクトな物。それと音楽用途ですので、動作音が静かなこと。
ということで、mini-itxのコンパクトパソコンを組み立てることにしました。

構成は
・CPU付きマザーボード ASROCK AD2700-ITX
INTELのATOM-D2700を実装したmini-itxの小さなマザーボードです。
HDMIや光出力も付いているし、消費電力が大変小さいのがグッドです。
2GHzを超えるデュアルコアCPUなのですが、大変に遅いです。でもその分消費電力は低そうです。
・メモリ SAMSUNGノート用2GB
よりによって韓国製などと思われるかもしれませんが、品質の高さは折り紙付きなのです。サーバー用途なので2GBで充分
・HDD 
当初は1TBで運用を始めたのですが、メインマシンのHDDが壊れてしまったため、1TBはメインマシン用に流用し、新たにWDの2TBを載せました。音楽データ以外にも写真の共有にも使いたいので、2TB有れば安心です。
・DVDドライブ GH22NS50
LG製(これも韓国製、製造は中国かもしれない)
余っていたものです。
・ケース IN-WIN IW-BP671/J
300W 80PLUS電源がついて4980円でした。普段は7千円程度するので、よいタイミングで買えたと思います。

 サーバーマシンですので、普段はディスプレイも、マウス、キーボードも必要有りません。
必要なときだけ接続して使っています。

 Vortexboxはプレーヤー機能も持っていますので、本体のUSB端子からDACに接続することで音楽を鳴らすことが出来ます。操作はクライアント側のブラウザ画面で行います。
今回使ったマザーボードは光出力端子を備えていますので、光接続も試してみました。
Vortexboxをインストールした状態だと、光出力は有効になっていません。

そこで、Vortexboxの画面でログインし、
# alsamixer
と入力し、ミキサー画面が出たところで
F6キーで内蔵音源を選び、S/PDIFがオフになっていたため'M'キーで有効にし、ESCでコマンド画面に戻ります。
このままでは設定が保存されませんので、
# alsactl store
で設定を保存します。
マザーボードからUSBケーブルを引っこ抜き、光ケーブルを接続し再起動。

これで光出力が有効になります。
将来AVアンプを買ったときなど、光接続で鳴らすことが出来ます。
タブレットをコントローラとして使えば、クライアント側のパソコンを使わずに音楽を聴けることになるわけです。

 稼働させてみると動作音はかなり静かです。無音とまでは行きませんが、音楽を聴く分には特に支障はありません。電源ファンの音がうるさいとの情報も有ったのですが、電源容量に比べて消費電力が圧倒的に小さいため、電源ファンは低回転で回っているようです。
むしろ上部のケースファン音の方が耳に付くので、マザーボードのコントロール機能で回転数を落としてやると、ずいぶんと静かになりました。
このマシンは省電力仕様となっていますので、家族の要望次第で24時間稼働に移行するつもりです。

 不具合と言えば、立ち上げ時、各種サーバーが起動する前に止まることがあること、DHCPを認識できずにLANに接続できないことがあること。その場合、一端電源を落とし、立ち上げ直すと復旧します。頻発するようであれば、Vortexboxを再インストールする必要があるかも知れません。

 又、DLNAサーバー機能を生かして、音楽以外のデータも配信することができます。例えばPictureフォルダに写真を入れておくと、リビングのTVで見ることも出来るわけです。ファイルサーバー機能を用いて、共有フォルダを作っておくと、家族間のデータのやりとりにも便利に使えます。

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