真気とは
古い中国の医学書に出てくる言葉ですが、生き物の生命力を保つために必要な「気」という風に理解していただけるとよいかと思います。古来我々は自然と多くの接点を保ち、こういう「気」を敏感に感じていたはずなのですが、近代文明の発展とともに力任せの対処法に頼りがちとなり、ともすればこういった生命にとって必要な「気」を忘れてしまっています。
地球は空気と水の力によって生命を育んできた星なのですが、産業革命以来の化石燃料大量消費による大気汚染、廃棄物による河川、海洋汚染など段々生命にとって住み難い星となりつつあります。
ここで取り上げる「真気」はマイナス・イオンを大量に含んだ清浄空気という意味で使います。
森林浴を楽しもう
深い森の中に身を置くと、ひんやりとした空気の涼やかさと共に、豊かな木々の香気を感じます。フィトンチッドという樹木の発散する芳香性物質によるものですが、このフィトンチッドには木々の腐敗を防ぎ、大気を清浄に保つ効果があることが知られています。
森の中ですがすがしい気分になれるのは、この物質のおかげだと言われています。またある種の樹木の香りの成分には、動脈硬化やぜんそくの発作を防ぐ効果もあるようです。
森林の中で、もうひとつ注目されるのがマイナスイオンです。マイナスイオンは水滴が空気中で分裂するとき、大量に生成されることが知られています。ですから滝の周辺ではマイナスイオンが大量にたちこめているのです。滝壺のほとりに立ち飛沫を全身にあびると、言いようのない清々しさを感じますね。日本は世界でも有数の滝の宝庫で、落差5m以上の滝が全国で2488ほどあるそうです。
木々もまた地面から水分を吸収し、葉から蒸発させる過程でマイナスイオンを発生しているようです。近年マイナスイオンと健康について研究が進んでいて、血液を浄化したり、自律神経を清浄に保つ効果があることが報告されています。
でも森や林にはもっと多くの魅力があふれています。鳥の鳴き声、小川のせせらぎ、風のかおり、緑のシャワーを体いっぱいに浴びて、自然の豊かな「気」を感じることこそが、森林浴の醍醐味なのかもしれません。
真気とマイナスイオン
都会では、健康に有益なマイナスイオンが極めて少ないことが知られています。木々が少なく、大気汚染が進んでいることが大きな原因なのですが、このことがストレスを増長し、健康を害する大きな原因となっています。
そこで人工的にマイナスイオンを発生させる装置が考案されました。前述の滝の効果を応用した真気発生機といわれるものです。高速で旋回する空気の中にノズルで水を噴射し、水マイクロクラスターと言われる超微細水滴とともに大量のマイナスイオンを発生させます。台風の目のなかでおきていることを人工的に作りだしているとも言えます。
我が家ではこの真気発生機を設置しているのですが、驚くべき効果を発揮しています。
などなど。
マイナスイオンの効果なのか、水マイクロクラスターの効果なのか、判然としない部分もありますけど、その驚きがこうやって私に真気のページを作らせているのです。
まだ入り口ですよ
真気の研究は今やっと緒についたばかりです。もしこの真気入門を読んで興味を持たれたのなら不思議な空気がやってきたに進んでみてください。