第12話〜サギソウ
(2004/08/26)

僕の住んでる街では、家々の庭先に鉢植えが置かれ、競うように四季の花々が咲き誇っています。この時期だとランタナとかツユクサとか。
通勤途中、小学校の塀沿いに置かれた鉢の中に見慣れない花を見つけました。

F3.4 1/201secなんとサギソウです。サギソウと言えば日本を代表する野生のランで、あまりの姿の美しさから乱獲の憂き目にあい、最近はめっきり個体数が減ってきているとか。広島県にも自生地があるそうなので、一度見てみたいと思っていました。といっても、僕みたいな素人が入り込んで荒らしてしまうのも考え物なので、敢えてその場所は聞かずに置きました。


鉢植えに咲いているというと言うことは、自生してるものではなく園芸種だと思われます。しかし、その姿の美しさはまさに奇跡と言う他は無く、天からの贈り物として最上のものと言えましょう。
この可憐な花を絶やさぬよう、自然を慈しみ守って行くことが、我々人類の地球に対するせめてもの罪滅ぼしだと思います。

撮影機材はもちろんE950。この小さな花を画面一杯に写し込もうとすれば、他に選択肢はありません。最近は軽量コンパクトで画質も良好な400万画素程度のデジカメが、手頃な値段で手に入るのですが、こういう被写体が相手だと並のデジカメでは歯が立たないでしょう。
芸術写真として残すのであれば、60mmのマイクロニッコールを一眼レフに装着して撮るべきなのでしょうが、手持ちでこの小さな花に正確にピントを合わす自信が僕にはありません。三脚を立てるのは無理なので、一脚で挑戦してみるという手はありそうですけど。

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