最近デジカメ関連の掲示板でよく見かける書き込みで
A4までしかプリントしないなら300万画素
A3でプリントするなら400万画素
こういった論調をよく見かける。
ちょっぴり算数が出来る方ならすぐ気が付かれるであろう。
A3はA4の2倍の面積があるので、もしA4で300万画素必要なら、A3でプリントするためには600万画素が必要となる。つまりD1Xを買いなさいってことですね(笑)
数字を挙げて検証してみよう。
同じ大きさのCCDで両方を出しているキヤノンのS30/S40の場合、それぞれのピクセル数は
S30(300万画素) 2,048×1,536 =3,145,728(315万画素)
S40(400万画素) 2,272×1,704 =3,871,488(387万画素)
総画素数で1.23倍、一辺の画素数ではわずか1.11倍。
これだと、A4サイズに縁ありと縁なしで打ち出す程度の違いしか無いことがわかる。この程度の差で有れば、画素サイズに余裕のある300万画素機の方が、より高画質であろうことは容易に想像できる。
我がE950の場合、記録画素数は1600×1200であるから、記録画素数1,920,000画素となり、300万画素のE995との差はなんと1.63倍。これなら確かに明らかな解像度の差が感じられる。
ニコンはたぶんそういった理由で1/1.8型400万画素CCDを搭載したモデルをリリースせず、E995の次に2/3型500万画素CCDを搭載したE5000を発表したのだと推測する。これなら確かに総画素数で1.6倍以上の違いがあるので、高画素機のありがたみが感じられる。
キヤノンが400万画素機全盛のこの時代、敢えて300万画素のS30を出してきたのにはエンジニアの良心が感じられる。極小画素の弊害を排除し、レンズ性能をフルに生かした隠れた自信作に違いない。
『カメラのわかる人はこのS30を買ってね!』
ということであろう。
僕のE950の使い方はマクロ撮影が主体なので、200万画素でも十分な画質と感じられる。1/2型200万画素CCDによる十分なダイナミックレンジ、解像感に優れたニッコールレンズの威力で、まだまだ当分は現役で行けるであろう。
とは言え、最新鋭機E5000が気にならないわけでは無い。28mm相当をカバーする歪曲の少ない広角ズームレンズは、広角派の僕にとっては何よりの魅力だ。マクロ能力もE950と比べても遜色無い。サンプル画像を見る限りは白飛びが若干目立つくらいで、色調、解像感とも申し分ない。実売価格が下がってきたら考えてみようかな?★Menuに戻る 次のページへ★