第7話〜シャッター速度優先AE
(2001/07/23)

Coolpix950の露出モードとしては、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AEの3つのモードが有る。銀塩一眼レフではこれにマニュアル露出モードが加わるのだが、E950には残念ながらマニュアル露出モードは準備されていない。
一眼レフではMF用のAiニッコールを多用していることもあり、マニュアル露出、絞り優先AEで撮ることが多い。E950ではお手軽プログラムAEか絞り優先AEを使っていたのだが、このたび地元の花火大会の様子をテスト撮影してみる気になり、シャッター速度優先AEを使ってみることにした。シャッター速度を固定し、露出は絞りで調整するモードであるが、ご存じの様にE950には開放-中間-最小の3段階の絞りしか無い。細かい調整はどうするんだろ?

f=20.4mm F=4.0 2.0sec左の作例はシャッター速度2秒で撮ったものだが、Exif情報を見てみると、絞り4.0(開放)、ISO感度112と有る。E950のISO感度の設定可能数値は80,100,160,320であり、112という中途半端な数値は無いはずだ。勘の良い方はお気づきだと思うが、絞りで調整できない分、感度を変化させて対応しているのだ。デジカメならではの芸当だと言える。
この作例は花火の音が聞こえてきたので、あわてて家から歩いて2分ほどの比較的見通しの良い場所に三脚を据えて撮ったものである。民家の屋根やTVアンテナが写ってるのは、ご愛敬ということで(笑)

f=14.5mm F=5.6 1/276sこれはいつものように絞り優先AEで撮ったツユクサ。この小さな花を手持ちで撮るのは至難の業であるが、わりと思い通りの場所にピントが来ている。
ただしこういうコントラストのはっきりしない被写体にピントを持ってくるのは、コントラスト検出方式のデジカメは苦手である。少し離れた場所でピントを合わせ、ピントを保持したままで徐々に接近する方法で撮っている。もちろんコンティニュアスAFモードである。

ピント合わせに関しては、現在のデジカメは銀塩一眼レフには全く歯が立たない。ファインダースクリーンのマット面で自由にMF出来るようになると、かったるいデジカメのAFなどやってられないというのが本音である。

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