中国を観る。
大連ビジネス交流(1)

前置き
2005年6月23日より26日の3泊4日のスケジュールで大連旅行を計画しました。数年前ITコーディネータ資格取得の研修を広島で受けた仲間の持ち回り勉強会の一環で昨年11月に発案されました。
昨年11月の博多場所(我々の研修会の呼び名)に講師として中国出身の包振華さん(日中ビジネスコーディネート事務所代表)を招き「中国東北部の
IT事情」を講演してもらい、研修会の後の懇親会で「博多・水炊き」の美味しさと包さんが美人である事に勢いづき「次の研修会は大連だ!」となった次第。
ITコーディネータ」として大連で毎年開催される「中国IT人材交流・新技術展示会」に参加する事と大連の税理士事務所・中古車市場等との交流…が目的です。(因みに我々ITCグループは税理士・中小企業診断士・ITベンダー社員)
出発まで
2005年6月23日14:30福岡空港国際ターミナルに一行7人集合。中国国際航空16:00出発予定が「大連濃霧のため天候待ち」でひたすら待機。ターミナル内売店で一寸ビール一杯が、免税店で買った高級ウイスキーに替わり皆で2本半を空けてしまった。欠航と言うのに皆上機嫌。
航空会社の手配で「JALシーホークリゾート」で一泊。ホテルでも12時まで宴会。翌24日も「大連空港霧」で予定がはっきりしない。北京から大連経由で福岡に来る便が北京で待機。やっと昼前に北京を離陸したという情報。17時頃福岡空港をめでたく離陸。一路大連へ!

大連到着

6月24日18:00頃(日本時間19:00)大連空港着陸。日本との時差1時間。空港のボーディングブリッジから見たらやはり霧か?と思いきや、スモッグと言う事。(日本ではスモッグと言う言葉が懐かしい。)空港に大連の税理事務所の代表とスタッフがクルマ2台で迎えてくれホテルへ!街並みは清潔で、道路はかなり広い。ところが、ところが…である。クルマの意外と多い事と歩行者がどんどん広い車道を横断してくる。スピードを出して走るクルマの直前を歩行者が悠然と横切って行く。信号の無い脇道から急にクルマが入ってくる。そして、クラクションの渦!怖い怖い!中国では運転は絶対したくない。
ホテル「大連香洲大飯店」に到着。
大連市紹介:人口557万人。ソフトウェアパークを始めIT・先端技術開発に力を入れている中国東北部の中核都市。
緯度は日本の東北・仙台と盛岡の中間程度。(北朝鮮・ピョンヤンと同じ)福岡より約2時間弱。
清時代はロシアが拠点とし、その後日本が満州開拓の拠点とした。

第1夜 懇親宴会

ホテルのすぐ傍の飯店で懇親宴会。(案内役の思い違いでクルマで15分くらいグルグル市内を)
大連市国家税務局 S氏、大連市地方税務局 T氏(税理士会の会長でもある)、現地案内役の大連新興税務師事務所総経理 趙氏、そのグループのメンバー許氏、佐賀から進出しているM会計事務所の総経理とH氏等6名がゲスト。我々一行7名とで会食。
国家税務局のS氏は日本語ペラペラ。大連に進出する日本企業は2800社とか…。日本の税理士事務所と提携し、日中の税制の狭間を埋める必要がある事が理解できた。日本企業で現地で成功している企業は、総経理が日本人で経理等は中国人に任せている企業だそうだ。
日本の企業人の倫理観と若干ズレがあり、会社にも尽くすが自分自身も潤う…と言う姿勢。細かい点を正そうとすると従業員は付いて来ない…と言う。(微妙な内容なので、詳しくは個別に…)驚くのは、日本での国税局の役人と税理士が会食すると言うのも不思議だが、地方税務局の役人が税理士会の会長と言うのも不思議な話。やはり中国は社会主義国なのだ。税理士と会計士の関係、大連の平均所得が13,800元(日本円で180千円程度)、大連へ記帳代行センターを…等々話は尽きない。

東北料理の事

大連地域の料理は「東北料理」(広東料理、北京料理という種類分け)と言われ、海鮮主体の料理で日本人向き。脂こい料理は少ない。「ひらめの刺身」「小エビのボイル」「くらげの前菜」「白菜と肉の炒め煮」「ゆば巻き」「フカヒレ」「なまこ蒸し」等々…代表が店の玄関で食材と料理を選んで出してもらう。どれもどれも美味しい。酒飲みの感想は、「大連地ビール」はやや淡白過ぎ苦味が足りない。紹興酒は燗をつける時にショウガが入れてあり一寸難あり。ビールは常温で飲むのが普通で、「冷えたビール」と注文しないといけないそうだ。
大連夜はふけて行く。

「ビックリ!大連の夜景」以降は次回へつづく
予定:「中国・中古車市場・売り手市場」
    「大連とロシア人観光客」
    「旅順・水師営」
    「203高地の歴史観」
    「中国のCS(顧客満足)」
    「中国経営者の経営哲学」
   等々つづく 

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