中国を観る
大連ビジネス交流(2)
 

「ビックリ!大連の夜景」

 前回紹介した「熱烈歓迎・懇親宴会」が終わり、国家税務官、大連市税務官、日本からの進出「税理事務所」の方々と別れ大連の趙さん達が「大連の夜景」を案内するとの事。
夜まで案内役をお願いするのも気の毒だし、昨日からの延着の疲れもあり丁重にお断りするのだが、「大連の夜景」を是非見て欲しいと言う誘いで、従うことにした。疲れたので同行を断っていた我らのガイド役包さんを強引に同行してもらう。何せ「日本語」の解る人が居ないと、全くコミュニケーションが困難なのだ。
クルマ2台で夜の街をしばらく走る。急に路肩にクルマを止めると年増の女性がクルマに近づいてくる。趙さんとなにやら話していたらどこかへ消えてすぐ現れ、何かを趙さんに渡している。何の取引なのか?
またしばらくクルマを走らせるが、「夜景を見る」山に登る気配も海岸へ出る気配もない。両サイドにクルマがビッシリ駐車する狭い薄暗い裏道に入って行く。

「エ〜!これが大連の夜景?」
 ここで降りろ!と言う合図。ホテルのような大きな建物に入る。「何だ!ホテルの最上階のクラブか何かで夜景を見るのか…」ホテルのフロントの様な物はあるが、どうもホテルではなさそうだ。エレベーターで5階へ上がる。
エレベーターを降りるとあっちからも、こっちからも歌声が聞こえてくる。長い廊下を何度も曲がりながら,ホテルの中の「カラオケ」か…と想像し納得。ところが…

ある部屋の前に着くと若い女性が20人程度待っている。なんだろう?大きな部屋に案内され、ソファーに座るなり廊下に居た若い女性が順に並ぶ。ギョ!「お好みの女性を指名せよ!」と言う。(カラオケにホステス嬢?)「日本語の出来る人?」誰も返事しない。「英語の出来る人?」3名が手を挙げる。英語が出来る娘が足りない。「何でも良いから早く決めなさい。」と包さんの厳しい指摘。「これが大連の夜景だ。」と、案内した趙さん、許さん達はニヤニヤと笑っている。とにかく順に指名し座ってもらう。趙さん達が我々にタバコを勧める。先ほど街角でクルマを止めて買い求めたのはタバコであった。客人にタバコを勧めるのは中国の歓迎の作法であるそうだ。

「大音響のカラオケ」

あとは、中・日対抗歌合戦と、全く日本語も英語も出来ないホステス嬢と「筆談」でコミュニケーション。漢字も「日中」の意味の差があり、中々筆談も難しい。解った事は、ここは全館カラオケルームの「カラオケ館」だそうだ。ホステスも2〜300人いると言う。特に日本人客が多いと言うことも無いそうだ。
ただ、カラオケのボリュームが半端でなく、2〜3回ボリュームを下げる様お願いしたが、私達には耐えられない音量である。

「ホステス嬢達の年齢の不思議?」
筆談で一番他愛も無い話題としてつい年齢を聞く。22歳だと言う。どう観ても18〜9しか見えない。(あとで我々の仲間によると、なぜか皆22歳と答えていた。)彼女達との微妙なお話は「日・中」国際関係を考慮し、省略する。ただ我々一行の皆さんは最後まで「紳士」として行動した事だけは名誉のため報告しておく。
とにかく「大音響カラオケ」と「筆談」に疲れた、とんだ「大連の夜景」でした。

               (2)おわり

次回は「中国の中古車市場・売り手が強い」

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