★おススメのお酒「雁木」 |
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創業は明治29年山口県の東部を流れ瀬戸内海に注ぎ込む清流「錦川」の河口近くに蔵はある。 この蔵では一つの桶に仕込む米の総量が大手の百分の一、中堅の十分の一の処理である1000kg以下の 酒造りをしている。これは人間の手で造りを行う(即ち手造り)の限界値であると考えているからである。 (大手でも新酒鑑評会に出品する酒はほとんど1000kg以下で仕込んでいる)又、仕込み水にもこだわり、今 では目の前を流れる錦川を遡上すること50km、中国山地の奥深い山腹から湧き出る清冽な軟水をタンクロ ーリーで取水し、往復100kmのピストンを行っている。 仕込みは伝統的な手法である三段仕込み(麹、蒸米、水を倍々と増やしながら3段階、4日間仕込む方法) 初日は初添、2日目を踊りといって仕込みを休み、3日目を中添、4日目を留添と呼ぶ。ほとんどの蔵は初添 から留添まで1本の桶に仕込むが、この蔵では初添をその量に見合った小さな桶に仕込み十分なモロミを育 成して中添の前に本桶に移す作業を行っている。これは大変な重労働だが良質な酒を造るためには欠かせ ない作業なのである。こうしたなかで「雁木」は造られる。 以上 H21.11.17 吟風会18回吟醸酒全国蔵巡り資料より抜粋 |