
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの遺作「レクイエム」(死者のためのミサ曲)は、その完成を待たずしてモーツァルトが亡くなってしまったこともあり、その成立については様々な説がある。
自筆の草稿が残っているのは、第7曲「ラクリモサ」の第9小節までであり、それ以外の部分については何のスケッチも残されていない。
弟子のジュスマイアによって残りの部分は補われたというのが定説であるが、あの美しき第9曲「オスティアス」がモーツァルト以外の手になるとは到底信じがたい。ここは天国のモーツァルトが、ジュスマイアに乗り移って曲を完成させたと信じる他あるまい(^^)
ジャケットはバーンスタインの奥方、フェリシア・モンテアレグレの肖像である。この録音は亡くなった妻への祈念として行われた。
宗教色を排したこのジャケットに、私は何故か共感を覚えるのであった。
(Oct.1999)