交響曲第6番「悲劇的」
グスタフ・マーラー(1904)

ラファエル・クーベリック指揮/バイエルン放送交響楽団
1968年録音 MG9344/5 ドイツグラモフォン

 「クーベリックのマーラーシリーズのジャケットには、クリムトの絵が使われている。」とネット上のあちこちに書いてある。しかし「じゃ、クリムトの何という絵?」という疑問に答えてくれるページは殆ど無い。

 ということで、WEB美術館としては、バーンスタインのエルテの絵画を使ったマーラーシリーズに続いて、クーベリック/クリムトのシリーズに挑戦してみることにする。といってもオリジナルデザインのジャケットを使ったLPは、この6番しか所有してないため、まずは小手調べにと。

 調べるのならこのサイトが良い。クリムトの代表的な作品が網羅されている。6番の交響曲のジャケットに使われているのはこの作品である。この絵を反時計回りに90度回転させて、真ん中よりちょっと右下を見てみると良い。

 マーラーの作品というと、これまでバーンスタインの晩年の演奏が唯一絶対的な存在と信じ込んでいた。しかし年齢を経て、落ち着いた気分で音楽を聴くようになってみると、バーンスタインの演奏ではいかにも重い。体全体にまとまわりついて、身動きが取れなくなってしまうような感じがする。そこで久しぶりにクーベリックの演奏に触れてみると、これがなんとも心地よい。第3楽章のアダージョなど、さわやかな風の中に身をおいているような清々しさがある。

 2006年現在、クーベリックのマーラーシリーズはユニバーサル・クラシックから廉価で発売されている。嬉しいことにオリジナルジャケットが使われている。3番の交響曲のジャケットに使われている作品などは、容易におわかりであろう。あまりに有名な作品のため、当館の常設展示室にも展示中である。

Aug.2006

「水蛇」Water Serpents (1904-1907)
グスタフ・クリムト【Gustav Klimt】(1862−1918)
mixed technique on pergament
Österreichische Galerie, Vienna.

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