最近は近現代の音楽を良く聴いている。ストラヴィンスキーやバルトークは以前から聴いていたのだが、この所、ヤナーチェクやジョリベ、ヒンデミットあたりも聴くようになり、ついにシェーンベルクに代表される新ウィーン学派にまで手を伸ばすようになった。
新ウィーン学派というのは、20世紀初頭にウィーンで活躍した作曲家の中で
・アルノルト・シェーンベルク (Arnold Schoenberg, 1874年 - 1951年)
・アントン・ヴェーベルン (Anton von Webern, 1883年 - 1945年)
・アルバン・ベルク (Alban Berg, 1885年 - 1935年)
の3人の事を指す。
無調音楽とか12音技法とかいう、訳のわからない音楽を書いた作曲家というイメージだったが、師匠格のシェーンベルクの初期の作品の中には、マーラーに影響を受けた作品も有る。
カラヤンの指揮したこの4枚組のアルバムは、発売当初より圧倒的な美しさで定評のあるもの。ベルリン・フィルの合奏力と、磨き上げられた表現力により素晴らしい出来映えとなっている。発売後30年を経ても、これらの作品の代表的演奏と言えよう。
このアルバムは、中古レコード店で安価に見つけたもの。優しい色遣いで、現代音楽のレコードにありがちな冷たいイメージとは一線を画す、なかなか優れたデザインかと思う。
*今回よりジャケット写真のサイズを少し大きくしてみた。
多少は鮮明な画像でお届けできていると思う。
Dec.2007