春の祭典
ストラヴィンスキー(1913)

「春の祭典」はジャケットデザインでも多くの特徴ある名盤を輩出している。今回は3枚を見比べていただこう。曲名はLe Sacre du Printempsとフランス語で書いたもらった方がしっくりきますね。

ロリン・マゼール指揮

ロリン・マゼール指揮/
ウィーン・フィルハーモニー
1974年録音 L18C5055-LONDON


ジャケットにアンリ・ルソーの『ジャガーに襲われた黒人』(1910)が用いられている。
ウィーン・フィルが「春の祭典」を演奏したと言うことで当時話題となった。なんとなく管楽器の響きがメロウだ。

真っ赤な落日の下でジャガーにかみ殺されようとしている絵なのに....なぜか静かで、悲しい感じの残る作品のような気がします。
(情報提供 mariさん)

マイケル・ティルソン・トーマス指揮
マイケル・ティルソン・トーマス/
ボストン交響楽団
1972年録音 MG2442-グラモフォン

俊英ティルソン・トーマスがBSOを指揮したはつらつとした名演。優秀な録音にも驚嘆した。
なんといっても大きな目が印象的なジャケットデザイン。

ピエール・ブーレーズ指揮
ピエール・ブーレーズ指揮/
クリーブランド管弦楽団
1969年録音 SOCL76 - CBS SONY

永遠に語り継がれるであろう革命的な名演。ロシアのバーバリズムにとらわれることなく、楽曲の構造に鋭く切り込んだところに特徴がある。

ジャケットデザインは雲の上に不思議な植物が段々と芽を吹き、花を咲かす様子を描いている。デザイン的にも当時最も印象的だった一枚。


3大バレエの第三弾。初演時に起こった大混乱は、いまや伝説となっている。洗練された文化を重んじる当時のフランス人にとって、激烈な大音響とバーバリズムにあふれたこの音楽は革命以上の衝撃であったろう。
クラシック音楽はお行儀よく聴かなければいけない、などという既成概念はもはや通用しない。20世紀のあらゆる音楽の中での最高傑作と断言して良い。

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