カヴァティーナ
村治佳織(1998)

Cavatina

村治佳織/ギター
1998年録音 VICC-60104 ビクター

最初にお断りしておかねばならないが、このアルバムはジャケットデザインのおもしろさで取り上げるわけではない。ましてLPレコードでもない。最近聴いたCDの中でも出色の出来であるため、敢えて取り上げることとした。

今年21歳になる村治佳織は若くして日本を代表するクラシックギタリストとなった。15歳の時CDデビューを果たし、5枚目のアルバムとなるこのCDでは、映画「ディア・ハンター」の主題曲となった、スタンリー・マイヤーズの「カヴァティーナ」をアルバムタイトルとしている。
今回はクラシックの枠にとらわれず、広いジャンルから選曲してあり、「サウンド・オブ・ミュージック」より"My Favorite Things"、「バクダット・カフェ」より"Calling You"など映画音楽というよりは、ジャズのスタンダードナンバーとしてもおなじみの曲が取り上げられている。
このアルバムによって、ギターという楽器の音色の多彩さ、表現力の豊さを再認識させられることとなった。ジャンルを問わず長く愛されるであろう名盤である。


今回はジャケットの表紙ではなく、内側2面に飾られたモノクロ写真を取り上げてみた。こちらの方がこのアルバムのイメージに似つかわしいと思われるからだ。(Feb.1999)

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