本館のLPジャケットギャラリーを訪れてくださる方から、「ジャケット写真が良く撮れている。」というお褒めの言葉を頂くことがある。最初の頃はオリンパスの35万画素デジカメを使って、昼間柔らかな間接光の下で撮っていた。フラッシュを焚くと不自然になるからである。最近は自分の書斎で夜間撮影することが多い。LPジャケットを立てかけて、照明を当て手持ちで撮影するのだ。
ここで活躍するのがE950。スイバル式のメリットを生かし、あぐらの状態で腰にE950を構え、上から液晶をのぞき込んで撮影する。もっとも手ぶれを起こしにくい姿勢だ。上のジャケットはロリン・マゼールがクリーブランド管弦楽団を指揮して演奏した、リムスキー・コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」。ジャケットデザインは言うまでもなく「アラビアンナイト」の一場面を描いたものである。
この写真では、1/10秒というスローシャッターを切っているが、手ぶれもなく細部まで克明に描写できている。これまでの経験から、1/8秒くらいまでならなんとか手持ちで行けると感じている。スイバルデザインのメリットとして、「自由な撮影姿勢」というのが強調されるが、安定したポジションでシャッターを切れることから、手ぶれ耐性が極めて高いことを、もうひとつの大きな利点として挙げることができよう。★録音データ
リムスキー・コルサコフ 交響組曲「シェヘラザード」
ロリン・マゼール指揮クリーブランド管弦楽団
1977年10月2-11日録音
メイソニック・オーディトリアム
表紙絵 シャター・ナーヤカ(偽装の伊達男)1690年頃 インド パソーリ
LONDON L18C5031
★撮影データ
使用機材 NIKON COOLPIX950
焦点距離 10mm(35mmカメラで55mm相当)
絞り F:2.9
撮影感度 ISO160(1段増感)
シャッター速度 1/10秒
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