自然の泉平成9年(1997)裁判

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現代社会には物があふれ、人々の価値観は物によって左右されています。こころではなく物によって幸せをはかるときこころは荒廃して、人は幸せの中にいながら幸せをあじわえなくなります。信仰はこころのオアシス、荒廃したこころに一点の光明をもたらす救いとなります。しかし、見識に導かれた信仰は救いですが、盲目的信仰はアヘンとなります。

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出版局員が全員退職

平成5年(1993)6月、浅尾法灯のワイセツ行為に耐えられなくなった自然の泉出版局編集部員3名が出版局を退職する事件がおこりました。この時彼らに償い料を支払い、事件は納まりました。しかし、これを機会に浅尾法灯の性癖は世間の人々に知られるようになり、多くの会員が密かに語り伝える状態になりました。さらに事務所内で行われているデタラメな金使いなどが、話されるようになりました。

ところが、浅尾法灯の性癖はおさまるどころかエスカレートするばかりで、平成8年(1997)、編集長の奥田氏は青年部員から「世間でも、浅尾法灯のワイセツ行為の数々が話されている。編集部員も同類だといわれている」と聞かされ愕然としました。人助けの手伝いが出来ると自然の泉に就職した編集部員は精神的痛手にもはや仕事をする気は失せて、とうとう平成9年(1997)2月14日、出版局員全員(5名)が退職を決意したのでした。

編集部員は浅尾法灯に対し「もう先生をかばいだてすることはできません。もう疲れました」といい、出版局員全員は退職を浅尾法灯に告げたのです。

この時浅尾法灯は自分の非を詫び、出版局員に償い金を払うことを申しでました。

後に、償い金の金額は平成5年6月に退職した出版局員に支払れた償い料をもとに、計算し浅尾法灯は同意し、念書を作成して著名捺印したのです。

tk5.jpg間もなくして、編集部員全員に弁護士から「恐喝罪で告訴するぞ」と内容証明郵便が送りつけられました。
編集部員は弁護士からの通告書に驚きました。浅尾法灯は編集部員に償い料を支払うと約束したものの時間がたつとおしくなり、かといって念書を交わしており、そこで取引がある山口銀行岬支店の役員に「恐喝された」と相談にいき、驚いた山口銀行から顧問弁護士であった平岡弁護士(宇部市)を紹介され「告訴するぞ」との通告書をおくりつけたのでした。(弁護士による通告までの経過は裁判中に判明しました)

このような浅尾法灯のやり方に激怒したもと編集部員が浅尾法灯を告訴したのが平成9年裁判なのです。                                s6.gif平成9年裁判告訴理由詳しく


退職した理由を説明にまわる そこにはスパイが

自然の泉の出版局員が全員退職したという話は、会員に大きなショックを与えました。当時、浅尾法灯の青年部員へのワイセツ行為、本部役員の金遣いの話が世間に広がっていましたから。その真実を確かめようと多くの会員から退職した理由を聞かれました。
そこでもと出版局長の奥田氏やM氏は聞かれるままに説明をしてまわりました。ところが、その話を本部事務局長の藤中や浅尾法灯の内縁の妻の西山に報告するものがいたるところにいました。浅尾法灯が長年にわたり青年部員や編集部員をホモのターゲットにしてきたにもかかわらず、浅尾法灯を守ろうと編集部員へ牙をむく会員の姿に、信仰の恐ろしさを教えられたのでした。 s6.gif退職した理由を説明してまわる


出版局員が退職するとでたらめの話を流布

自然の泉出版局編集部員が退職すると本部事務局の女性たちも退職しました。彼女たちは自然の泉に就職するまでは浅尾法灯を信じていました。しかし就職して浅尾法灯が編集部員たちをホモのターゲットにしていること、詐欺的行為で金を会員から集めていること、隠されていた裏でのことが見えてきました。彼女たちは驚きました。「これからどうしようか」と迷い、悩んでいたとき、編集部員全員の退職、脱会でした。すぎさま彼女たちも自然の泉を退職したのでした。やがてこれを期に青年部員の多くが自然の泉を脱会すると、いままで浅尾法灯の性癖の噂を聞き「本当だろうか」と思っていた会員が「本当だったのか」と次々に脱会しました。すると浅尾法灯は自分のしてきたことを隠そうと、話をねつ造して会員に流布しはじめました。

2月に出版局員が退職して動揺した浅尾法灯は3月の講演会ができなくなり、急きょ中止しましたが、この時「中止を知らないで会員が会場にくるかも知れない」と、第3日曜日に親泉隊員(会員)が総合本庁(講演会場)に派遣されました。すると、事務局の藤中、西山両氏がタクシーで総合本庁にでむき自分の言葉を信じ込みそうな隊員だけを集めて「退職した出版局長の奥田が色きちがいになって、ありもしない話をでっちあげて先生を脅してきた」といいました。

自然の泉の温泉施設である「いで湯の森温泉」で親泉隊(会員)の集まりが行われたさいも、「出版局員が自然の泉のものを全部とって逃げた」とある隊員が発言し、別の隊員が「出版局には何もありませんでした」と証言する芝居がおこなわれました。

下関の女性会員の河野は「奥田やMが新し宗教をはじめようと仕組んだことだ。奥田が色きちがいになってありもしない話をでっちあげた」などいってまわりました。

山口県宇部市佐山のYと宇部市厚南の会員である中野の2名は山口県下の会員の自宅を一軒ずつまわってはこの話を流布してまわりました。

浅尾法灯は平成9年(1997)4月の講演会において「声明文」と称して「出版局員の給料をさげたら、腹をたててやめた」などと、つくり話を自然の泉事務局長の神田氏に読ませました。

やがて浅尾法灯は講演会において「キリストは弟子に裏切られました。親鸞聖人はわが子に裏切られました。そして日蓮聖人は時の権力者から迫害をされました。法灯も弟子に裏切られました。いままさに法灯がこの試練に遭っているのです。これは聖職者が遭う法難なのです」と、いいました。浅尾法灯のこの言葉を裏付けする原稿が自然の泉機関誌の「雑感」のページに掲載されるようになりました。  s6.gif「雑感」ページ

さらには「自然の泉をやめた者のいうことはすべてうそだ」と会員に流布しはじめました。

ホモ行為の証言を他人に聞かせまいと、傍聴席をさくらで埋め尽くす

浅尾法灯が証言台に立った平成10年(1998)3月18日までには、6回の公判が開かれましたが、すべて元会員が数人傍聴するだけで傍聴席はガラガラの状態でした。ところが、浅尾法灯が証言台に立った3月18日には朝から傍聴席は満杯でそれまでの裁判が終了しても誰一人席を立つ者がいない状態でした。結局、浅尾法灯が証言台に立つ公判が始まっても傍聴席は満席であきがなく、元会員は一人も傍聴できない状態でした。浅尾法灯の証言中、傍聴人は「あんたの子供は何歳になったか」等、世間話を交わすありさまで、あきらかに席を満杯にするためにお金で雇われた人たちだとわかりました。浅尾法灯はホモ行為強要の証言を会員に聞かれないように、誰も傍聴席に入れないようにさくらを雇い満席にしたのでした。


平成10年(1998)3月18日証言台にたつ
● 浅尾法灯 慰謝料を払ったことをとうとう認める

浅尾法灯は広島の弁護士から、ワイセツ行為で退職したもと編集部員の「証言書」をつきつけられて「認めますね」と問いつめられると、「大うそだ、証拠をだせ」と大声をあげました。しかし、弁護士から「それでは、あなたが出せという証拠とはどんなものか、具体的にいいなさい。何をだせばあなたは認めるのか具体的にいいなさい」との問いに、答えに窮しました。

浅尾法灯ははじめ、広島の弁護士に「平成5年(1993)6月に編集部員3名が退職したさい、あなたは彼らに償い料を支払ったことを認めますね」と問われ「でっちあげだ」と認めませんでした。
しかし、弁護士は策を講じてあれこれ他の質問をくり返した後に間をおいて、今度は「平成5年6月に編集部員3名が退職したさい、あなたは彼らに多額の金銭を支払っていますが、これは、あなたが支払ったのですか自然の泉が支払ったのですか」と言葉を変えて浅尾法灯に問いました、浅尾法灯はしばらく考えた後、「自然の泉です」と答えてしまいました。弁護士はすかさず「払ったのですね」といいました。浅尾法灯は「アッ」と声をあげましたが後の祭りです。弁護士の策にはまり認めてしまいました

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裁判所に提出された、もと出版局員の証言書

平成5年(1993)6月、出版局員3名がなぜ退職したか、浅尾法灯が彼らにどう償ったかが克明に記してあります。個人の保護のために拡大はしません。また、浅尾法灯の証言記録等の裁判資料は山口地方裁判所にて閲覧してください

後にわかりましたが浅尾法灯はもと出版局員のF氏に「裁判で証言するように頼まれても証言をするな」と口止めを依頼していました、F氏とともに退職した他の2名にも「証言するな」と口止めをしたもようです。しかし、F氏は「浅尾法灯のやることは宗教家として許せない」との正義感からこの「証言書」を提出されました。

「詐欺だ」と罵倒され浅尾法灯裁判所内をにげまわる

山口地裁宇部支部から退出する時、もと会員たちは裁判所の3カ所の出口で、裁判所からでてくる浅尾法灯を待ち構えていました。この様子に浅尾法灯は驚き、浅尾法灯は右端の出口にいき会員がいると分かると中央の出口にいき、そこも駄目だとわかると左の出口にいくといった様に裁判所の中を右往左往逃げ迷ったのです。ついにあきらめてでた浅尾法灯に待ち構えていたもと会員から「詐欺師、ペテン師、嘘つき、宗教家として恥ずかしくはないか」などあらゆる罵声が浴びせられたのです。

原告・被告それぞれが裁判所に訴えたこと

● 原告(もと編集部員2名)

・長年に渡り行われた編集部員へのホモ行為強要が編集部員が退職した理由であり、その償いとして浅尾法灯は金員を支払うと自分からいいだして、話し合い納得して念書をかわした。にもかかわらず気が変わると「恐喝された」といいだしたばかりか、「ホモ行為強要の話は編集部員が(特に奥田)が金を脅し取る為にでっちあげた作り話」とねつ造をおこない会員に流布した。
浅尾法灯の約束不履行と恐喝した事実はないという明らかな証明のため。

● 被告(浅尾法灯)

・編集部員へ自分から償い料を支払いといった覚えはない。念書の署名、捺印は恐喝されたためである。

判決とその理由


判決
・浅尾法灯は裁判において「恐喝された」といいましたが、裁判では恐喝された事実は認められない」と浅尾法灯の主張はしりぞけられました。

  理由1
原告弁護士は浅尾法灯にたいし「退職した編集部員が後日出版局に集まっていますが。償い料支払いの取り決めではないとすれば、何のために集まったのですか」と返答を求めました。すると浅尾法灯は「奥田らが会員にでたらめを流しているのでやめてもらおうと集まってもらったのです」と答えました。すると原告弁護士は「ではすでに退職して決別している編集部員へあなたは何といって呼びかけたのですか。何といったら編集部員が出版局に集まったのか、その言葉をいいなさい」と質問しました、浅尾法灯は答えられませんでした。すでに退職している編集部員を出版局に集まってもらうための言葉は、償い料取り決め以外にないからです。

  理由2
浅尾法灯は編集部員と自然の泉出版局において「償い料」を取り決めるさいに、50メートル離れた自宅に何度となくタバコをとりに戻っています。また本部事務局の藤中に何度となく電話をかけています。この事実を認めています。恐喝された者が自宅にタバコを取りに行き、再び話し合いの席にもどったり、また本部に電話をしたりする訳がありません。恐喝されたのであれば自宅にもどればもう話し合いに行かなければいいのです。本部に電話したときに「恐喝されている」といえばいいのです。

 判決
・「口止め料的意味合いの深い、償い金を裁判所が認めるのはどうか」と、約束の償い金は認められませんでした。

  理由1
判所の見解は浅尾法灯が支払いを約束したのは、自分がやってきたホモ行為が編集部員の口から世間に広がり知られることを恐れての、その口止め料と考えられる」というものです
口止め料としての意味合いが深い約束に法的効力を認めるのはどうかというものでした。

この裁判によりあきらかになったこと

浅尾法灯はこの裁判の証言台で平成5年6月に、入社2ヶ月の社員に400万円、2年勤務の社員に1000万円、3年勤務の社員に1000万円、編集部員3名に計2400万円を支払ったことを認めました。浅尾法灯は弁護士より「何のお金ですか」と問われて「自然の泉を悪く思われないための金です」と苦しい答弁をしました。弁護士は「すると自然の泉は退職した社員が悪く思われないように、2ヶ月勤務の社員に400万円渡すところなのですね」と聞き返しました。浅尾法灯は返答ができませんでした。2ヶ月勤務の者に400万円もの大金を支払うということは「わいせつ行為をしたことへの償い料」以外に考えられませんから、そこで浅尾法灯への質問はやめられました。この裁判は浅尾法灯のホモ行為強要を裁く裁判ではないからです。浅尾法灯がいかなる人物かが分かればよかったからです。しかし、この証言により編集部員にホモ行為の強要をしてきたことが事実であることが実証されたのです。

判決文を引用してでたらめを配布・これが浅尾法灯のやり方

浅尾氏は判決がでると、30ページもある判決文の表紙と最後のページだけをコピーして、「出版局の職員が……法灯先生のありもしないスキャンダル話を広めるなどと威迫して(以下省略)恐喝ともいえる不祥事が発生しました」と印刷して「ご報告」を会員に配布したのです。

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判決文を都合よく引用 でたらめな話を会員に配布

浅尾法灯は判決で編集部員の要求が却下されると、裁判所が「恐喝されたと認められない」「編集部員へ支払うと約束したのは口止め料と思える」と明記しているにかかわらず、会員に「編集部員がありもしないスキャンダラスなでたらめで恐喝した裁判に勝訴しました。浅尾法灯の潔白が証明されました」という、「ご報告」を会員にはいふしたのです。証言台で編集部員へ償い料を支払ったことを認めたにもかかわらずにです。

この「ご報告」には30ページにも及ぶ判決文の、自分に都合のよい表紙と最後のページだけをコピーしてつけられていました。

s6.gif平成11年7月に会員に流された文「ご報告」