君をさらう風


                      作詞・作曲  熊丸 祐次



駅へつづく登り坂 ネオンにゆられ よりそい歩いた

たやすく君をさらってゆく 時速200マイルの白い風

見慣れぬ人たちの流れをかわし しばし時を忘れていたい

今日の名残をポケットにしまい込み また会える日をさぐってる

遠く離れていても あの日のぬくもり信じたい

「手紙はきらい 見知らぬ あなたが 見えるから」

膨らみゆく想像は もろい絆を覆い隠し

いつの日か かわす言葉をさがしてた



ホームへつづくエスカレーター ひたすら登る別れの舞台へと

ダイア遅れのアナウンス 二人うつむき ひそかにほほえんだ

一杯の缶コーヒー 冷めないように 二人両手でくるんだよね

少しでもこの恋が 続きますように 長く きつく 強く

寂しさと せつなさと 欲望が 絡み合った時間

夢中でいれる ただそれだけで よかった

「ドラマのシーンみたいね」 瞳うるまし つぶやく君

ラストのストーリー 描けぬ俺 黙り込む



君をさらう風になり いつでも どこでも 二人だけの

未来を 世界を ぼんやりと夢見てた

膨らみゆく想像は もろい絆を覆い隠し

いつの日か かわす言葉をさがしてた




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