筝(こと)をならう9
二ヶ月目二回目のお稽古にいく。
前回の宿題はすくい爪だった。
今回の新しいことは
シュウという二指三指の爪の横を使って
一と二の弦の上を滑らせる奏法。
そしていろいろな和音と
押し手による音の変化を耳と手で覚えること。
課題の曲は長くなり、リズムもいろいろに変化してきた。
今回もひとつの曲に三弦を合わせていただいた。
三弦と一緒だとわくわくする。
いつか三弦も演奏できるようになりたいものである。
実は習い始める前に先生に「三弦も」とお願いだけはしてあるのだ。
「一度にすると大変だから少し慣れてからにしましょう」と
いわれている。
実現は多分数年後になるだろう。
友人達が筝でなく三弦を習いたいといっており
彼女達の稽古の様子を見て又楽しめるだろうなあと
期待している。
家で予習してきた曲があったが
ちっとも曲に聞こえず音が覚えられなかった。
楽譜を見ただけでは音として浮かんでこないのだ。
しかし先生が弾いてくださるとちゃんと素敵な曲に聞こえて
一度で旋律が頭に入る。
その後に練習するとそれまで苦労したところが
すっとできたりする。
不思議なものだ。
音がひとつひとつただ並んでいるのではなく
旋律として聞こえると
音の流れが浮かんでくるような気がする。
先生が次々と今後習う曲を弾いてくださる。
今まで知らなかった数々の曲が語りかけてくるようで
本当に先が楽しみである。
楽しい曲がたくさんあり今まで知らなかったことがもったいないくらいだ。
宮城道雄という方は本当に数々の作曲をなさったのだと実感する。
『宮城先生以前の筝の曲は
万葉集や古今和歌集などを題材に取ったものなど
恋愛の曲が多かったけれども、
子ども達でも稽古できるように、
宮城先生は童曲(字は不明)をたくさん作ったのだそうですよ』と
先生からお聞きする。
邦楽は唄と演奏が同一人によって行われるので
習い事として、広く次代に受け継がれるという意味では
子どもでもわかる歌詞というのはとても重要だと思われる。
ただ画期的ではあったようである。
曲想も当時のことを考えると大変モダンで多方面に広がっている。
現在も評価はいろいろあるそうだが
私はとてもすばらしいと思って聞いていた。
人物評伝のような本に微笑みながら子ども達と演奏しておられる
宮城道雄の写真が出ていたが
子どもと演奏するときは嬉しそうだったと解説が載っていた。
幅広い年齢層に訴えるものがあるというのは
いいことではないかなと私は思った。