|
あなたのことが、好きで好きで、大好きで、 この気持ち、どうやって伝えればいいのか、分からない ――― 。 朝、目を覚ますと、先生の腕の中に居る。 その度、涙が出そうになる。 先生が、愛しくて、わたしを抱き締めて眠るその顔を見ると、泣けてくる。 想いが溢れて、どうしようもなくなって、先生を抱き締める。 すると、先生が目を覚ます。 「・・・・もう、起きたのか・・・?」 寝起きの掠れた声。それすらもいとおしくて、だけど抱き締めることしかできなくて。 先生が、半分寝惚けながら、優しく髪を撫でてくれる。 そして、キスをしてくれる。 「・・・・どうかしたのか?」 「・・・え?」 「なぜそのように、悲しそうな顔をする・・・?」 「・・・・・・・」 どうして、先生まで、そんな切なそうな顔になるの? わたしのために、そんな顔をしてくれるの? 堪えきれなくなって、涙が零れる。 悲しいからじゃなくて、嬉しいからでもなくて。 ただ、気持ちが溢れて、胸が苦しくて、零れる涙。 今度は先生が、わたしの躰を抱き締める。 強く、強く、抱き締める。 「・・・・泣くな。・・・お前に泣かれると、どうしていいか分からぬ・・・。」 先生まで、そんな苦しそうに喋らないで。 「・・・ごめ・・・なさい・・・・。」 ただ、首を横に振って謝ることしかできない。 「謝らなくともよい・・・・だが、我輩は、どうしたらいい・・・?」 「・・・違う・・・ただ・・・分からなくて・・・」 「・・・何が、分からない?」 「・・・先生の・・・ことが、・・・好きで、好きで・・・・どうしたら・・・いいか・・・分からない・・・ なんで・・・・こんなに、苦しいのかも・・・・分からない・・・・」 先生が、優しいから。 先生の腕の中が、暖かいから。 大好きな人に愛されることが、こんなに幸せだと、知らなかったから。 「・・・誰かを、愛しいと思えば思うほど、不安や胸の苦しさはついて回るものだ。 ・・・・我輩も、それは変わらぬ。」 「先生・・・も・・・?」 「・・・・だからこそ、こうして肌で確かめ合うのではないか?」 「・・・・・・・」 「抱き締めて、体を重ねて、言葉に出来ぬ想いを伝えようとするのではないか?」 先生が、ずっとわたしの髪を撫でながら、柔らかく微笑って、 でも真面目に、そんなことを言うから、少し照れてしまう。 でも、嬉しくて、思わずわたしもつられて微笑う。 そうしたら、いっぱいキスが降ってきて。 また泣きそうになるけど、今度は嬉しさの方が大きくて。 先生の言葉は、魔法みたいに、わたしの心を暖かくする。 魔法よりも、幸せな気持ちにしてくれる。 「・・・・・先生、大好き・・・・っ。」 少し、恥かしいから、先生の胸に顔を埋めたまま、小さくそう言うと、 先生は、わたしを優しく抱き締めたまま、嬉しそうに微笑ってくれる。 そんな優しさを、いつも惜しむことなく注いでくれる。 わたしを慈しんでくれる。 それが痛いくらい分かるから、 やっぱり、泣きそうになる気持ちは消えないけれど、 だけどそれはとても心地よくて、 何よりも幸せなことだと、先生が気付かせてくれた。 あなたのことが、好きで好きで、大好きで、 この気持ち、どうやって伝えればいいのか、分からない。 だから、今日も、抱き締める。 愛しい想いを伝えるために。 どうかこの先も、消えてなくなったりしないようにと、願いながら ――― 。 【back】 |