■ Pain of Happiness ■


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あなたのことが、好きで好きで、大好きで、


この気持ち、どうやって伝えればいいのか、分からない ――― 。




















朝、目を覚ますと、先生の腕の中に居る。


その度、涙が出そうになる。


先生が、愛しくて、わたしを抱き締めて眠るその顔を見ると、泣けてくる。


想いが溢れて、どうしようもなくなって、先生を抱き締める。


すると、先生が目を覚ます。



「・・・・もう、起きたのか・・・?」



寝起きの掠れた声。それすらもいとおしくて、だけど抱き締めることしかできなくて。


先生が、半分寝惚けながら、優しく髪を撫でてくれる。


そして、キスをしてくれる。



「・・・・どうかしたのか?」


「・・・え?」


「なぜそのように、悲しそうな顔をする・・・?」


「・・・・・・・」



どうして、先生まで、そんな切なそうな顔になるの?


わたしのために、そんな顔をしてくれるの?


堪えきれなくなって、涙が零れる。


悲しいからじゃなくて、嬉しいからでもなくて。


ただ、気持ちが溢れて、胸が苦しくて、零れる涙。


今度は先生が、わたしの躰を抱き締める。


強く、強く、抱き締める。



・・・・泣くな。・・・お前に泣かれると、どうしていいか分からぬ・・・。」



先生まで、そんな苦しそうに喋らないで。



「・・・ごめ・・・なさい・・・・。」



ただ、首を横に振って謝ることしかできない。



「謝らなくともよい・・・・だが、我輩は、どうしたらいい・・・?」


「・・・違う・・・ただ・・・分からなくて・・・」


「・・・何が、分からない?」


「・・・先生の・・・ことが、・・・好きで、好きで・・・・どうしたら・・・いいか・・・分からない・・・

 なんで・・・・こんなに、苦しいのかも・・・・分からない・・・・」



先生が、優しいから。


先生の腕の中が、暖かいから。


大好きな人に愛されることが、こんなに幸せだと、知らなかったから。



「・・・誰かを、愛しいと思えば思うほど、不安や胸の苦しさはついて回るものだ。

 ・・・・我輩も、それは変わらぬ。」


「先生・・・も・・・?」


「・・・・だからこそ、こうして肌で確かめ合うのではないか?」


「・・・・・・・」


「抱き締めて、体を重ねて、言葉に出来ぬ想いを伝えようとするのではないか?」



先生が、ずっとわたしの髪を撫でながら、柔らかく微笑って、


でも真面目に、そんなことを言うから、少し照れてしまう。


でも、嬉しくて、思わずわたしもつられて微笑う。


そうしたら、いっぱいキスが降ってきて。


また泣きそうになるけど、今度は嬉しさの方が大きくて。


先生の言葉は、魔法みたいに、わたしの心を暖かくする。


魔法よりも、幸せな気持ちにしてくれる。



「・・・・・先生、大好き・・・・っ。」



少し、恥かしいから、先生の胸に顔を埋めたまま、小さくそう言うと、


先生は、わたしを優しく抱き締めたまま、嬉しそうに微笑ってくれる。


そんな優しさを、いつも惜しむことなく注いでくれる。


わたしを慈しんでくれる。


それが痛いくらい分かるから、


やっぱり、泣きそうになる気持ちは消えないけれど、


だけどそれはとても心地よくて、


何よりも幸せなことだと、先生が気付かせてくれた。





あなたのことが、好きで好きで、大好きで、


この気持ち、どうやって伝えればいいのか、分からない。


だから、今日も、抱き締める。


愛しい想いを伝えるために。


どうかこの先も、消えてなくなったりしないようにと、願いながら ――― 。







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