幻影
追っていた ただひたすらに追っていた
君の背中を 届きそうで届かない幻影を
僕は欲しかっただけ
君の心が 君の体が 君の存在が
傍にいてくれるなら誰でも良かった君と
傍にいるのは君でなきゃいけなかった僕
報われない恋の結末は
最初から知っていたはずなのに
思い描く未来には 逆らうことができなくて
気がつけば 君の笑顔を曇らせただけ
誰にも知られず始めた恋は
誰にも知られず消えてゆく