はね
動く
飛ぶ
跳ねる

それだけのこと
ただそれだけのことなのに

ずいぶんとムキになってるね 
大分前から 
君と僕は

白い 白い泡のような
けれども跳ねる球体を 
夢中で追って、天へと上げて

それを、大地にたたき込むんだ

背中に羽根のある人は 伸びやかに飛んで行くけれど
未だ何も生えてない僕は 必死になって繰り返す

追え 上げろ 打て

思うようにはいかないけれど
思うようにいかないからこそ 僕らはそれを繰り返して
上手くいかなくて悔しくて

そうして今日も 手を伸ばす

飛び上がるために
あの羽根のために。