飛べない鳥
ありきたりの生活の中で
かわりばえのない今日を嘆き
どうしようもない現実を軽蔑しながら
流れに逆らいきれない僕がいる

今の自分に足りないもの
それが何なのかさえ分からぬまま
手に入れようと必死にもがき
いったい何を掴もうというのか?

かごの中の飛べない鳥
偽りの平和の中で 知らないうちに考える事を放棄して
寂しさに疲れ果て 悲しみに心は砕け散り 夢を失い
まるで壊れた時計のような毎日の繰り返し

耳をすませば聞こえてくる
そんな事にさえ気がつかないまま
動きを止めて振り返った
その先に何があるというのか?

かごの中の飛べない鳥
平凡な暮らしの中で 知らないうちに自分だけを大切にして
空しさから逃げだし 憎しみに心を奪われて 明日に怯え
まるで壊れた時計のような毎日を繰り返す

飛べない鳥は今日もさえずり 新しい現実が始まる・・・