手紙
夕暮れ ポストの前
入れようとして また手を止める
洒落た言葉が浮かばなくて何度も書き直した昨日
小雨が降りだし あなたの顔がよぎって消える
気がつけばもう1時間
ああ 胸が痛みます

あなたからの返事
読み返して また涙が溢れる
「困らせるつもりはなかった」 あなたは言うけど
滲んだ手紙が 夕日の中にせつなく消えてく
気がつけばまた雨の中
ああ 胸が痛みます

あんなにたくさん話したのに
知らない事なんて無いと思ってた
星の数ほどの想い出が こんなに脆いものなんて
二人で写した記念写真 無邪気に笑うあなたが辛い

朝焼け 途切れてゆく記憶
ああ 胸が痛みます