ひとり上手
冬の風に吹かれて私はひとり
あの部屋へと帰ります
あなたの声が消えてしまった
音のない部屋へ
淋しさから逃れるように
黄昏へ身を任せたはずなのに
朝日が眩しくて目を細めると
それが夕日だと気づきました
哀しみは足の先から頭まで
あっという間に凍てついて
寒さを感じなくなった心は
夢見るだけじゃ癒えません
ひとり上手と呼ばないで
恋に臆病になってしまいます
ひとりで生きていけるのは
孤独が好きなせいじゃありません