青い空
空になったマルボロの箱を握り潰し
どうしようもない無力な
自分が恨めしく思った十六の春。

空になったコーラの缶を握り潰し
どうすればいいんだろうと
無知な自分が悩んでいた十七の夏。

空になった教室に誰にもいなく
残された時間もなく途方をくれて、
カーテンだけゆれている十八の秋

空になった貯金箱の中に穴をあくほど
眺めながら誕生日を近づくのを感じて
もう一人の自分に気が付く十九の冬

空を眺めながら雲の流れを追っかけ
自分の可能性を試したいと決意と不安を
あの空に誓った二十歳の春。

空を見上げると汚れもない青い空に
海の匂いがする方へ僕は逃げ出した。
現実の厳しさ、夢を叶えるための代償。

そろそろ逃げ出すのはやめよう。
まっすぐな心を持って空を上を見て
胸を張って歩けるように頑張ろう。
あの海が匂いがする青い空のように。