** ゴルゴ13 Scrap Book **



今気がついてる話しをここに書きとめておくという意味の スクラップブックなんで、私の個人的なメモ帳代わりだとご理解ください。 それから、もし、みなさんから情報が寄せられれば、ここで紹介してしまおう、なんてことも思ってます。
  (項 目)
・ゴルゴの魅力
・ビッグコミック別冊、増刊の話
・最短射程距離(なんとマイナス)
・登場コマ数の最も少ないタイトル
・最も小さいツラで書かれてるデューク東郷
・最もでかいツラで書かれてるデューク東郷
・最高の離れ業
・最も多くの相手を殺したタイトル
・いつの頃からかSEX場面が少なくなった
・最少ページ数と最多ページ数のタイトル
・人以外のターゲット
・最初の頃は、よくしゃべってた
・セリフの最も少ないタイトル
・最少コマ数と最多コマ数のタイトル
・最小コマと最大コマ(大きさ)のタイトル
・コミックの装丁の色分析
・第100巻にはハカマが付いてた
・ゴルゴの顔が変!
・なんと5回も声を出して笑ってる


 ・ゴルゴの魅力

● ヒーロー
間違いなくヒーロー。ヒーローになる人というのは、やはり類希な才能を有し ていること。凡人にはできないことをやってのける技。凡人が、あたかもその ヒーローになりきってしまうような錯覚を与えるものだと思う。そんな意味で ゴルゴもヒーローに違いない。

● リアリティ(劇画として)
描かれてる劇画、すなわち絵としてみた場合のリアリティ。細部にまでよくぞ ここまでと描かれてる絵。すべてのコマ全部とは言わないが、ほとんど手抜き がない。エキストラ的存在の人物まで、人相、着衣に至るまでコマが違えども、 一貫性を持っている。風景、人物、建物、備品・・何から何まで手抜きがない。

● リアリティ(話題として)
取り上げられてる話の内容が、東西冷戦、麻薬、スパイ、芸術、スポーツ、暴 力、監獄、戦争、歴史、医学・・・・これらが実在の人物、国、物など現実感 のあるもので構成されていて、世界情勢を含め仮想ではなく現実のものと錯覚 を覚えさせる。

● 技
とにかく、射撃技術、格闘技、語学、体力、知力、忍耐力、自制心、精力・・ どれをとっても超々一流。

● ヒューマニズム
冷血、冷静、機械などと評されるゴルゴがときおり見せるヒューマニティ。こ れがたまらない。女、子供でも平気で殺す。しかし、ときとして、どうしてそ んな、と思わせる人間味を見せてくれる。特に死に行く者の依頼に対しては、 考えられないほどのヒューマニティを見せることがある。

● 読み切り構成
一話一話が読み切り構成になっているから、どこからでも読み始め、適当な時 間で読み終えることができる。喫茶店、散髪屋、そこら辺りの食堂などちょっ と待ち時間があるような場所で一話が読み切れる。

● エロティシズム
読者は皆、男と女。当然男と女のカラミには興味がある。一般的に言えるかど うかは分からないが、強い男とかわいい女。男は女に惚れられたい。女は一途 に愛したい。こんな図式がいたるところに出てくる。読者は思うかもしれない。 ゴルゴのような男になりたい。ゴルゴのような男を愛したい。叶わぬ恋でも、 命を賭けても。

● 脇役の存在
ゴルゴには、全部といっていいほど、脇役たちの存在が大きく描かれている。 助演男優賞、助演女優賞を与えたくなる人物、物が出てくる。ドラマとしても 十分に成り立つ。

● 謎
ゴルゴという人物の謎の多さ。特にルーツにまつわる謎。ルーツものだけでも 相当数の話がある。いづれも、決定的なものがなく依然謎である。

● 主義、主張、思想、信条、宗教に無関係
すべてから遊離してる。普通人間としていづれかを持ち合わせてるだろうが、 ゴルゴにはそれがない。こうしてみると、すべてを否定してるようにも思える。 人間誰しも、現実生活から離れ、自由に振る舞いたいと思うことがあるだろう。 それがいかに非現実的な思いであっても。

以上を総合してまとめてみると、メディア・エンターテイメントビジネスとして 成功を収めてる「ゴルゴ13」は、エンターテイメントそのものであると思う。 それが読む(見る)側が、どう効果的に活用したかは、それぞれ個々で違うだろ うと思う。その場限りの娯楽と思う人もあれば、とことんのめり込んでる人もあ るだろう。個人的には、相当好きであるが、あくまでも娯楽として楽しんでる。 ゴルゴ13は、エンターテイメント作品として超一級だと思う。

  長続きの理由=文句無しに面白い。

   (1)超人主人公の魅力と謎
   (2)超人的テクニック
   (3)名脇役たちの存在
   (4)話の内容、登場人物、舞台のリアリティ
   (5)劇画(絵)としてのリアリティ
   (6)あらゆる分野に亘る学問的知識
   (7)エロティシズム
   (8)オムニバス読み切り構成

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 ・ビッグコミック別冊、増刊の話(デューク渡辺氏より)

ゴルゴの新作はビック・コミックに掲載され、2〜4年後に「別冊」に掲載されます。 この時に初掲載時にあった「第..話」の表示と1〜2ページがカットされます。(連載が本誌2〜3号に渡る為、前号のあらすじの 部分です)その1〜2年後に「増刊」に掲載されます。その半年後にリード社のコミック化となります。

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 ・最短射程距離(なんとマイナス)

最短射程距離は、というと普通なら頭に銃口付きつけて「バーン」と一発、っていうのが 0cmで最短射程と考えがちだが、ゴルゴのやることは、趣がちょと違う。うろ覚えだが、スパイの女に媚薬を飲ませ、迫り来る 女をじらしにじらせ(誰かと似ている?)、口を割れば「やってやる」みたいなことを言って騙し、最後には、こともあろうか 女のあそこにサイレンサー付きの銃身を入れ、乱れ狂う彼女を本当に昇天させてしまった。私の分析によると、射程距離は、彼女のあそこの深さからして マイナス20cmくらい(外人だからこのくらいでも不思議ではない)だと思うのだが、どうだろうか。これが最短射程距離に間違いなし。
第12巻、第1話「死の収穫」

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 ・登場コマ数の最も少ないタイトル

第63巻の「デバッグ」・・・ここでは最初の1ページ目にCRTに映ったゴルゴの写真1コマだけ。

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 ・最も小さいツラで書かれてるデューク東郷

第72巻:南フロリダ殺人ゲームのP83のゴルゴはやっと見えるか見えないかといった小ささ。 しかし、P87のほうがもっと小さい。でも、こっちはさすがに識別しづらい。

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 ・最もでかいツラで書かれてるデューク東郷

第23巻と第108巻の表カバーのゴルゴの顔は結構デカイ。どっちがデカイかと比べてみたけど なんとも言えない。第23巻のほうがでかく見えなくもないが、似たり寄ったりだ。ただ、第23巻のゴルゴは顎が長すぎるし、第108巻の ゴルゴはちょっと頬骨が張りすぎてるようにも見える。でも、この二つよりもでかいツラで書かれてるのが、第11巻の3ページのゴルゴ。 これ以上でかいツラで書かれてるのはないだろう。と思っていたら、25巻カリフォルニア軍団の5ページにあるゴルゴ13のツラが、 一番デカイ!・・・・・。との情報が入った。なるほどこれが一番デカイ!!!

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 ・最高の離れ業

いろいろ思い出すんですが、どれがと言われると、これだって言えないんです。そのうち調べますので悪しからず。

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 ・最も多くの相手を殺したタイトル

第78巻の「ロシアクライシス」では、約2000人の乗った列車をまるごと湖へ沈めてしまう。しかし、全員が死んだかどうかは分からない。

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 ・いつの頃からかSEX場面が少なくなった

第50〜60巻あたりからか、めっきりとSEX場面が減ってきて、エンターテイメントでなくなって 来たかと思ってました。これって「さいとう」さんの実生活と関係あるんじゃなかろうかなんて、勝手に想像したりなんかして。 ところが、また最近になってボツボツと出てくるようになりました。何でだろう?ゴルゴももしかして終わりが近いとか。 ちなみに、第116巻までで関係した女性は、90人。案外と少ない。

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 ・最少ページ数と最多ページ数のタイトル

・最多ページ数のタイトル:第86巻「禿鷲伝説」−全190ページ
・最少ページ数のタイトル:第37巻「魔女の出てきた日」−全33ページ

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 ・人以外のターゲット

これもいろいろと思い出します。バイオリンの弦、ダイヤモンド、競馬馬の轡、氷山、F−1カーなどなど。 詳しい分析は、これからです。

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 ・最初の頃は、よくしゃべってた

特に一桁の数字の巻では、よくしゃべってますね。第1巻では、唯一笑ってる場面もあります。 ゴルゴの人格は、最初のほんの数話で確立されてて、それ以降、現在まであまり変っていないというのも、不思議なくらい作者の中で 完璧な人物像として出来上がってるんでしょうね。

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 ・セリフの最も少ないタイトル

登場コマ数の一番少ない第63巻の「デバッグ」・・・如何せん一言のセリフもない。

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 ・最少コマ数と最多コマ数のタイトル

・最多コマ数のタイトル:第86巻「禿鷲伝説」−全990コマ
・最少コマ数のタイトル:第77巻「ルート95」−全169コマ

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 ・最小コマと最大コマ(大きさ)のタイトル

まだ、分析が済んでません。悪しからず。

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 ・コミックの装丁の色分析

コミックのカバーの色というと、116巻並べてみると、そりゃキレイなもんですよ。 何しろ、「白」「黄」くらいでしょうか、同じ色が数冊あるのは。あとはみんな微妙に違ってて、何色だとはっきり言えない んですよ。赤系、青系、黒系、茶系って言うように「系」を付けないといけません。もひとつ、初版のもので背表紙に「巻番号」 が付いたのは第33巻からですね。それまでのやつは裏表紙を見ないと巻番号が分りません。

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 ・第100巻にはハカマが付いてた

第100巻は、作者にも出版社にも思い入れがあったんでしょうね。私達ファンにしてもやっぱり、いろいろな思い入れが あったと思います。カバーの装丁にしても黒地に金文字、おまけにハカマが付いてて、「石の森章太郎」さん「北見けんいち」さん「ちばてつや」さん「つのだじろう」 さん「藤子不二雄(A)」さん「古谷三敏」さんが、それぞれ祝辞を書いておられます。

◆「石の森章太郎」氏
「ワシは職人や」とよく言う。正にこれはホンモノのプロフェッショナルのみが達成できる偉大な業績である。

◆「北見けんいち」氏
連載28年、単行本が100巻、すごいことだと思います。これからも、長くかき続けてください。ぼくも先輩のあとを追います。

◆「ちばてつや」氏
「ゴルゴ13」がもう100巻になると聞いて、今ちょっと眩暈がした。もしボクが一生かけてその一作だけに集中してきたとしても、 あの面白さ、あの視野の広さ、そして何よりもあの頁数の、巻数の厖大さ、全てにおいて足もとにも及ぶまい。

◆「つのだじろう」氏
とに角おめでとう!! 正に空前の根気と努力の結果の偉業です。今後とも娯楽に徹した若々しい仕事を期待しています。

◆「藤子不二雄(A)」氏
「ゴルゴ13」100巻の快挙に大乾杯! これからも鬱屈した時代の壁をぶち破るますますの活躍を期待します。!

◆「古谷三敏」氏
ゴルゴ13が100巻!! さいとう・たかを氏がゴルゴよりはるかにタフな男だからこそ成し得た金字塔であろう。

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 ・ゴルゴの顔が変!!

ビッグコミックの4,5,6月版(各2号)のときの絵がどうもおかしいとのことです。(個人的には未確認) 今は(7月)もどったそうです。これは、おそらく書き手のかたの問題だと思いますが、読者に気付かれるようでは品質面で問題がありますね。

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 ・なんと5回も声を出して笑ってる。(分析スタッフ:まぢめ氏より)

ちなみに、「フフフ」と笑い声出したのは5回もあります。

1巻「ビッグ・セイフ作戦」
P36 依頼人から、報酬の半額を後払いと聞かされて、鼻で笑うように、ニヤリ。
P37 報酬を現金で受取って「たしかに・・・領収書はいらないだろうね?」とジョークをまじえつつ、ニヤリ。
P46 敵アジトをスコープで覗いて「お花つきの2インチ機関砲らしいな・・・フフフ・・・まだ戦時中のつもりでいるらしい・・・」と笑い声入り。
P51 偽ポンド紙幣の存在を言い当てながら、得意げに、ニヤリ。
P59 敵アジトの屋根裏から金庫の中を覗いて、という感じでニヤリ。
P60 敵アジトに潜入しての工作が終って帰り道に、ニヤリ。
P62 改めて敵アジトに忍び込むときに、警備の者が仕事をサボって女といちゃついているのを覗いて、ニヤリ。
P71 狙撃完了して帰還して、協力員に「あれでベルンハルトが行きかえったら、もう二度と、殺すことは考えないことだな・・・」としゃれた台詞を言いながら、ニヤリ。
1巻「デロスの咆哮」
P109 ソ連工作員と世間話をしているよううちに、相手につられて、にこやかそうな表情。
P111 ホテルでキーを受取るときもさっきのにこやかの余韻が残っている。
P124〜125 ソ連工作員と対峙する間、終始ニヤニヤしている。さらに「フフフ・・・ニセ者を再会させて人間性か・・・」と、笑い声あり。
P148 敵の車に細工完了して、ニヤリ。もしかしてマスクをしている間中笑っていた?
1巻「バラと狼の倒錯」
P198 潜入先で敵に疑惑の目を向けられて、髭に隠れて見えづらいが、どうもニヤリとしている様子。
1巻「色あせた紋章」
P265 依頼人と二人になって、余裕の笑顔の表情。
2巻「檻の中の眠り」
P11 刑務所所長に向かって「なるほど、ひねたチビの考えそうなことだ」と言いながら、ニヤリ。
P18 看守を挑発するように、ニヤリ。
P21〜22 所長を見下すように、ニヤニヤ。
P26 獄中で囚人仲間との会話で「フフフ・・・ザラス!! お前は気ちがいか!?ここをどこだと思っているんだ!?」と、笑い声あり。
2巻「黒い熱風」
P154 「熱いな・・・さすがにアフリカだぜ」 囚われて軍法裁判にかけられている最中、余裕の表情でニヤっと。
P172〜174 裁判中、犯人暴きを始めるあたりからニヤニヤしだす。「ふふふ・・・女は信用しないことだ・・・」と、笑い声。しかも173Pの4コマでは目元まで笑っているよう。
3巻「狙撃のGT」
P57 中国人の国民性に感心しつつ、笑っているような表情。
3巻「メランコリー・夏」
P138 安ホテルの主人の愚痴に思わず微笑む。
4巻「査察シースルー」
P61 「プロが国家権力の護衛つきとは・・・」と自嘲的に、ニヤリ。
6巻「喪服の似合うとき」
P21 病院の場所を尋ねた子どもに「でも、おじさんが病気なんて思えないわ」と言われて、微笑ましそうな表情。
P38 医師の診断中、「手のしびれが命にかかわらない・・・か・・・」とあきらめ顔で、ニヤリ。
11巻「VOODOO」
P120 子どもに、自分が標的の女を愛していると勘違いされて、やめてくれよ、という感じでニヤリ。
39巻「軌道上狙撃」
P92 不眠不休で狙撃銃を仕上げたディブに対して、「注文どおりだな・・・」と、微笑むような表情を向ける。
47巻「ミッドナイト・エンジェル」
P147 娼婦に説教されて、思わず口元が緩む。
107巻「力は我々にあり」
P14 捕らえられて、拷問にかける看守に向かって「ふふ・・・」と笑う。

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