■ 金属を溶接する
大事な訪問診療用のカートの脚が壊れてしまいました。
「買う、捨てる」をしていては、日本の診療報酬ではやっていけません。
我が国の歯科医師は、溶接をして修理する技能も必要です。

ホームセンターで売られているアーク溶接機です。
電流により、火花を発生させて、その熱で金属を溶かす仕組みです。
目を傷めるので遮光溶接面が必要です。
溶接は大学で教えてもらえません。以下の書を参考にしました。
図でわかる溶接作業の実技 小林 一清
遮光溶接面を使うと、溶接前は暗くて見えず、作業に戸惑うのですが、この動画で方法を知りました。
溶接の達人
電流値の設定は、溶接機に目安はあるのですが、何をもって適切値と考えるのか、わかりませんでした。
薄い母材に対して、電流値が大きいと、母材に穴があいてしまいます。
逆に電流が小さい場合には、母材の溶解が不十分になります。
咬合高径を採得する場合のように、ある程度許容範囲があるようです。
溶接機に記載されている範囲で、やってみて設定をすればよさそうです。
溶接棒は、ステンレスはステンレス用のものを使用します。
【失敗1】
溶接棒が母材にくっついて離れない。
【解決方法】
溶接棒をチョンチョンと母材にあて、適切な溶接棒と母材の距離を体で覚えます。
【失敗2】
溶接されない
【解決方法】
溶湯を見ながら、母材と溶接材が融着できるスピードで溶接棒を移動させます。
なんとか溶接できましたが、、、

「いもはんだ」に近い状態です。溶接時には樹脂製部品は外しています。
金属製の椅子を(株)マツダの職人に直してもらったことがありますが、「あれは達人技だったのか」と思い知りました。
【感想】
バチバチやるのは楽しい
