インプラントについて
インプラントができない場合
- 歯と歯の間が狭い場合
インプラントの太さと、隣の歯との距離の分だけ、スペースが必要です。
- 重度の糖尿病の場合
血液検査の結果によっては、インプラントを埋入する処置を避けた方がよい場合があります。
- 歯周病がある場合
他の天然の歯が動いている場合や、炎症が大きい場合など、歯周病の程度、状況によっては、インプラントをしても、長くもちません。
インプラントを入れて終わり、ではなく口腔内全体のなかでインプラント治療を考える必要があります。
- 喫煙?
歯科医師によっては、喫煙者にインプラント治療を禁忌とする場合がありますが、当院では喫煙の有無を重視していません。
- 骨の成長が終わっていない場合
成長の影響で、かぶせ物と他の歯との並びが変化し、満足いかない可能性があります。
- 長期間の治療ができない方
インプラントは期間のかかる治療です。
遠方への転勤や引っ越しが多く、治療を行う歯科医院に長期間通院できない方は、難しいかもしれません。
- 妊娠中の場合
妊娠中に感染は避けたいこと、インプラント治療をしなければ抗菌薬、鎮痛剤の服用も必要ないことから、妊娠中は避けた方が良いと思います。
絶対禁忌とまでは言えないと思います。
- 骨粗鬆症の特定の薬剤を4年以上服用されている方
歯科医師によって、見解が分かれるかもしれません。当院では、休薬をしたとしてもしません。
- チタンアレルギー?
論文報告で極稀にチタンアレルギーを疑う症例があるとのことですが、本当かどうかはわかりません。
- 治療に協力しない方
インプラント治療は一度目で経過が思わしくない場合、再度の治療をすることがあります。
- 骨の厚みについて
■上顎は骨の厚みが1㎜でも0㎜でもできます。
上顎洞根治術を受けた方はところどころ10㎜くらいの骨欠損がある場合があり、この場合、上顎洞粘膜と口腔粘膜が融合しています。
しかし、問題なくインプラントを埋入できます。
ただし、鼻腔にまで骨を足して全顎的にインプラントをするということは当院ではやっていません。
上顎洞に骨を足して、インプラントをし、入れ歯と併用することはします。
■下の画像は下顎の骨の断面です。
丸く見えるのが神経が通るスペースです。
これを避けてインプラントを埋入するという考え方もありますが、無理しない方がいいのではという考え方もあります。
他の部位から骨を採ってきて、2段階にブロック状の骨を足すという手法もありますが、無理しない方がいいのではとも思います。