インプラント治療に関わるリスクについて
インプラントは高額で外科処置を必要とする治療です。リスクも考慮に入れておきましょう。
インプラントは1~3%の確率で動揺をきたし、除去の必要が生じます。
天気予報で10%は「雨が降らない」と思われるかもしれませんが、インプラントがダメになるケースは実際にあり、
インプラントに限らず、医療の世界での数%は、まさに自分に該当する可能性があると思って注意してください。
●感染した場合
インプラントが骨と結合しません。
いったんインプラントと骨が結合し、かぶせた後でも、歯周病と同じような感染状況になり、インプラントが動揺するようになる場合があります
●かみ合わせに問題がある場合
歯ぎしりがある
咬合力が強く、天然歯とインプラントとの被圧変位量差が大きい場合
加齢、歯周炎等により咬合が変化した場合
歯の欠損があり、少数のインプラントだけで咀嚼していた場合
■ インプラント埋入時のリスク
・出血
最大のリスクは、下あごの前歯部埋入時にあごの内側に穿孔し、動脈を傷つけ、舌の下側がボールのように膨らんで窒息しそうになることです。
インプラント治療での死亡例はこのケースです。
橋田歯科医院では、CTを撮影し、骨形態を十分に把握していますので、危険を避ける努力をしています。
・神経損傷
下顎にインプラントを埋入する際に、レントゲンで確認していても、神経を傷つけることがあります。
橋田歯科医院ではCTで神経の位置を確認し、インプラントのサイズを検討することで、神経損傷がないように注意しています。
・感染
滅菌した器具や材料を使用していても、口腔内は細菌が多いため、また消毒しても0にならないため、感染する場合があります。
上顎の骨が薄い場合に、骨補填材を填入しますが、その場合に上顎洞粘膜を傷めることがあります。その場合には、傷めたところが治ってから、再度処置をします。
また、処置中の想定外の事象が生じた場合には、インプラント埋入処置をいったん中止し、後日埋入する場合があります。
■ インプラント埋入後のリスク
特に上顎は骨がスカスカしているので、最初の固定が十分出来ない場合があります。その場合に、無理な力がかかると、インプラントが脱落します。また、感染を起こしてもインプラントは脱落します。
さらに、インプラントも歯周病と同じように、歯ブラシが不十分だとインプラントの周りが炎症を起こして、脱落する可能性があります。
かぶせを入れる前にインプラントが脱落する可能性が約1.5%で、かぶせてから脱落する可能性が約1.5%です。全体をあわせると、2.5~3%くらいというデータもあります。
インプラントに台を立ててから、かぶせものをしますが、その台のねじが緩んで、かぶせがカタカタ動くようになる場合があります。
当院は、保証を設定しています。
保証についてはこちら
■ その他の不具合
・インプラントと、上のかぶせとの結合部分で折れることがある場合があります。
・かぶせのセラミックの部分が割れることがあります。
・歯ぐきとの境目の見た目が、天然の歯とは異なる場合があります。
・天然の歯は、根のところが盛り上がっています。骨も薄いながらも根を覆っています。しかしインプラントは骨があるところに埋入するので、根の盛り上がりを表現できません。
通常の歯科治療と共通のリスクもあります。たとえば、小さな部品の誤飲など
■ 費用について
病院や診療所に対して支払う診療報酬は医療行為そのものに対して費用が発生するため、診療・処置後は返金はできません。例えば、処置後に不具合があった場合や、歯科矯正治療の途中で引っ越して治療が受けられなくなった場合などに、返金請求には応じることができません。
■ 治療期間について
インプラントと骨との結合を待つ場合、感染が消失することを待つ場合など、早く事態を進めることができない状況もあります。医療では「納期」を設定できません。
■ チタンアレルギー
インプラントはチタンでできており、生体親和性が高い材料です。しかし、ごく少数ですが、チタンアレルギーがある方がいるようです。

