第6章 テニスベスト8の悲劇(平成11年)(6 9日間の闘い)

 私は,学生時代軟式テニスを入社してからは硬式テニスをやっています。健康維持・体力増進のため,会社のテニスサークルで毎週日曜日に汗を流しています。
 平成11年7月10日(土)会社のテニス広島県予選が行われました。当然私も出場を以前から予定していたので,ペアのKさんと共に出場しました。1〜2回勝てればと軽い気持ちで試合に望んだのが,思わぬ結果を出してしまいました。1回戦は楽勝で6−0,2回戦は第8シードを6−3で撃破して,3回戦は逆転の末7−5で勝利し,準々決勝(ベスト8)で惜しくも4−6で負けてしまいました。
 試合の望んだときの私の体調は決して緩解の状態ではありませんでした。リンデロン坐薬により治療の最中であったので,このテニスによる体力消耗は相当であったに違いありません。負け惜しみになりますが,テニスをしたことにより入院になったとは思っていません。テニスをする以前に既に入院パターンに入っていたと自分自身感じるところがあるからです。

   治療記録(1999年)
    入院期間 7.16〜 9.22 69日間
    各種検査 大腸ファイバー 7.23
         超音波     8. 4
         超音波     8.18
         大腸ファイバー 9.13
    栄養関係 IVH  7.16〜 9. 2 49日間
         流動食  7.31〜 8. 5  6日間
         三分粥  8. 6〜 8.11  6日間
         五分粥  8.12〜 8.18  7日間
         七分粥  8.19〜 9. 2 15日間
         全粥   9. 3〜 9.13 11日間
         軟飯   9.14〜 9.22  7日間
    ステロイド  リンデロン2mg坐薬    7. 2〜 7.18 17日間
           リンデロン4mg静注    7.19〜 8.18 31日間
           リンデロン2mg静注    8.19〜 8.26  8日間
           リンデロン1mg静注    8.27〜 9. 1  6日間
           リンデロン1mg経口    9. 2〜11.26 86日間
           リンデロン0.5mg経口 11.27〜継続中

9月13日(月)退院が決定しました
 入院して第2回目の大腸ファイバーを実施した結果,上行結腸から下行結腸にかけて部分的に潰瘍が残っていましたが,外来でも対応できる状態と判断できるため,来週退院できることになりました。
 現在経口投与されているリンデロン(1mg)を継続するとともに,食事を全粥から普通食に変更した状態を1週間程度確認して,来週22日に退院する予定です。その後,1週間程度の自宅療養をして,30日から職場復帰したいと思っています。

9月2日(木)IVHを抜去
 血液検査の結果,炎症データ(好中球等)が若干改善されていましたので,IVHを抜去して,リンデロンを静注(1mg)から経口(1mg)に切り替えることになりました。また,食事についても7分粥から全粥にアップすることになりました。
 順調に回復していけば,今月中旬目途に退院できそうです。もうしばらく時間が必要ですが,焦らずに治療に専念したいと思っています。

8月26日(木)リンデロン減量になります
 血液検査の結果,炎症データ(好中球等)があまり改善されていませんでした。ステロイドによる副作用(ムーンフェイス)が生じているため,明日からリンデロンを2mgから1mgに減量することになりましたが,食事については現状の7分粥を継続することになりました。(現時点でプレドニン換算1740mg服用)

8月18日(水)リンデロン減量になります
 超音波検査の結果,腸管の腫れが引いていて,前回(5〜6ミリ程度)→今回(正常の厚さ数ミリ)まで回復していました。大腸ファイバーで内部を観察すれば,多少のびらんは残っていると思われますが,ほぼ炎症は回復している状態でしょう。
 よって,明日からリンデロンを4mgから2mgに減量し,食事を5分粥から7分粥にアップすることになりました。

8月13日(金)主治医からカウンターパンチ(目が醒めた)
 先日の血液検査結果のうち炎症データ(好中球等)について,主治医と色々話をしました。
Q1:体調が改善されているという自覚があるにもかかわらず,データとして反映されない理由を教えて下さい。ちょっとしたら,投薬・点滴等によるデータへの影響があるのではないでしょうか?
A1:データの動向には個人の特性があるので,炎症データが改善されていない理由は不明であるが,前回の超音波検査でも示されているように,腸管の腫れは依然顕著であるため,データとして炎症反応がででいるものと思われる。
Q2:ステロイドの減量が行えないのは何故ですか? 失礼な意見だとは思いますが,かなり慎重になり過ぎではないのですか?
A2:超音波検査の結果及び血液検査の結果により,現時点でのステロイド減量は行わないほうがいいと判断している。あなたはかなり焦っているような気がします。もっと,気持ちを落ち着けて治療に専念してもらいたい。当然仕事をしている人ですから,社会復帰を1日も早くという気持ちも理解していますので,焦りは禁物です。
 この一言は,焦らずに治療を受けるという事が分かっていたつもりなのに,実際の言動・態度は一致していない自分自身に対する大きな反省材料となりました。退院していく人を見ていると,知らず知らずのうちに焦りが出ていたものと反省しています。気持ちを落ち着け,長いスパンで治療を受けなければ緩解はやってこないのでしょう。先生,カウンターパンチありがとうございました。

8月12日(木)5分粥になりました
 血液検査の結果,CRPは前回同様0.3でしたが,白血球データ等により炎症反応がまだ見られる状態でした。この数週間,体調はかなり良くなっていると自覚しているにもかかわらず,炎症反応が改善させれないのが納得できません。
 食事については,便の回数が現在1回程度で安定し出血状態も軽減されているようなので,本日夕食からから5分粥にレベルアップすることになりました。

8月11日(水)外痔核手術
 2〜3日前から肛門周辺に大きなデキモノができていたため,外科を受診しました。先生は一目見て「手術(切開)しましょう」と言うと同時に,私の肛門周辺に局部麻酔をした後,切開し,外痔核内の血の固まりを除去しました。前回入院のときにも同じ手術を受けていたのですが,局部麻酔の時だけはかなり痛い思いをしました。でも,手術後は痛みも全くなく,坐薬も使用しなくてよいし,風呂も入ってもいいよと指示を頂きました。

8月8日(日)軟便がでました
 最近排便状態が改善傾向にあったのですが,本日入院後始めて普通便(軟便)が排出されました。便をしっかり観察したところ,小さいながら形があり出血もしていないようでした。前回の血液検査結果が反映されたものだと思っています。嬉しい!!!
 月曜日に主治医に報告し,「リンデロンの減量どうですか?」と意見をしてみようと思っています。

8月7日(土)
 すこぶる快腸倶楽部役員のFさんが見舞いに来てくれました。食事について栄養士のFさんからいろいろ情報を頂きました。ちなみにのFさん勤務している病院の食事内容と,現在出ている食事の比較をしてみたのですが,ほとんど同じ内容でした。
 1日中病室でゴロゴロしていると,来客による気分転換はとてもうれしいものです。Fさ〜ん ありがとうございました。また遊びに来てね!!!

8月5日(水)3分粥になります
 血液検査の結果,CRP=1.15(前回)→CRP=0.3(今回)と減少していましたが,白血球データ等により炎症反応がまだ見られる状態でした。また,ヘモグロビンも上昇傾向になってきているが,「これは下血が治まった訳ではなく造血作用が下血より卓越している」ということでした。
 食事については,便の回数が現在1回程度で安定し出血状態も軽減されているようなので,明日から3分粥にレベルアップすることになりました。

8月4日(水)超音波検査実施
 超音波検査の結果,腸管の腫れが引いていて,前回(最大10ミリ程度)→今回(5〜6ミリ程度)まで回復していました。炎症の部位は下行結腸から横行結腸間で変化無しでした。
 潰瘍性大腸炎の症状としてはまだ活動期にあると考えられるので,ステロイドの減量はもう少し時期を見てから実施することになりました。
 また,食事については,便の回数が現在1回程度で安定し出血状態も軽減されているようなので,血液検査の結果を見て判断することになりました。

7月31日(土)流動食開始
 16日ぶりに食事を再開しました。
食事の内容は3食とも米汁・片栗・味噌汁(汁だけ)・ジュースといったものですが,口から食事できる喜びで今日は大変満足しています。

7月30日(金)
 血液検査の結果,CRP=3.15(前々回)→CRP=1.24(前回)→CRP=1.15(今回)と減少していましたが,炎症反応がまだ見られる状態でした。
 主治医としてはもう少し食事を我慢したほうが安全策と考えられているようでしたが,私の体調,食に対する欲求及び現状の検査データ等を総合的に勘案して,明日から流動食を開始することになりました。多少のリスクがあるので,「異常があればすぐに食事を中止するよ」と言われています。
 投薬については,炎症反応が残っているため現状を維持していくことになっています。特にリンデロンの減量に関しては「無謀だ!!!君の言うとおりに治療したらポロポロになるよ」と叱られてしまいました。やはりステロイドの減量については素人が口を出す問題ではないのだなぁと痛感しました。

7月27日(火)
 血液検査の結果,CRP=3.15(前回)→CRP=1.24と減少していましたが,炎症反応が見られる状態でした。
食事を開始しても良い状況だと個人的には思っているのですが,「より慎重を期した方が大腸のために良い」と主治医の判断により金曜日に再度血液検査を実施することになりました。
早く食事がした〜い!!! でも大腸の安静のほうがもっと大切!!!

7月26日(月)
 主治医と大腸ファイバーの結果を見て今後の治療方針について話をしました。大腸粘膜については想定したほど悪化していないという主治医の認識で,私の感覚とはちょっとだけズレがありました。組織検査の結果が今月末くらいになるので,その時点で大腸の状態評価ができるということでした。
 今後の治療については,明日血液検査を実施し,その状況により判断することになりました。私の希望としては,リンデロンの減量と食事の再開をお願いしたのですが,検査結果を見てからと軽く一蹴されました。現在体調も徐々に回復傾向にあると思っていますので,あせらずに治療を受けていきたいと思っています。

7月23日(金)大腸ファイバー
 入院して第1回目の大腸ファイバーを実施しました。入院する前から超音波検査により横行・下行結腸に炎症があることは分かっていたのすが,想定した以上の悪化状態でした。最近状態も良かったので,回復傾向にあると考えていただけにショックは大きかったです。詳細の診断結果は組織検査結果を見てみないと分かりませんが,長期戦になりそうです。
 検査終了後,2時間程度睡眠を取ったあとの寝起き状態のとき,前院長のN先生と廊下でバッタリ会ったのですが,私の表情が落ち込んでいたのを見逃さず,「どうしたのですか?」と暖かく声をかけて頂きました。検査結果について概略話しをしたのですが,「大丈夫!!!君なら頑張れるよ」と励ましの言葉を言って,そっと私の病室のドアを開いてくれました。(超感激でした〜!!!)
勇気をくれたN先生ありがとうございました。

7月21日(水)
 今日も体調はすこぶる快腸状態です。下血はありますが,徐々に軟便の状態に近づいています。
 14時頃,すこぶる快腸倶楽部役員のNさんが見舞いに来てくれました。実は先日会報発行に関する役員会の進行をお願いしていましたので,その時の打ち合せ報告をしてもらったり,その他雑談を約2時間楽しみました。1日中病室でゴロゴロしていると,来客による気分転換はとてもうれしいものです。Nさ〜ん ありがとうございました。また遊びに来てね!!!
 19時30分頃,会社の先輩Oさんが見舞いに来てくれました。今日メールで入院したことをお知らせしたら,飛んで来てくれました。Oさんには,テニス・バックギャモンその他いろいろお世話になっています。今日は来客がたくさんあり,ちょっと疲れましたが気分は爽快です。みなさんありがとうございました。そしてまた遊びに来てね!!!

7月20日(火)
 前々日までの落ち込んでいく自分が嘘のように体調が安定してきました。体温も平熱まで下降し,便の状態も出血はありますが,回数が減少傾向(2回)にあります。
 今日広島市宇品港の花火大会がありました。約7000発の花火を病室の窓から気分よく眺めていると,気が晴れていく思いでした。

7月19日(月)
 主治医と今後の治療方針について話をしてみました。一応,私の考えを全面的に取り入れてもらうことができました。リンデロン坐薬(2mg)を中止しリンデロン全身投与(4mg)に変更し,抗生物質の点滴を追加しました。それから,イントラリポス(精製ダイズ油)の点滴とポリラクトン(6P)の服用も新たに処方されました。
 今後安定していけばいいなぁと思っています。

7月18日(日) ちょっとブルーな1日
 今日も大変退屈な1日でした。でも,体調は確実に悪化しているようです。
 退屈になると不思議といろいろ悪い事を考えるものです。リンデロン坐薬を始めてから2週間が経っているにもかかわらず,回復の糸口が見つからない状態です。
体調がいいときは,プラス思考により物事を考えることができたのですが,体調を崩している状態では・・・・・・・。
 明日になれば主治医の検診があると思います。自分の考えをぶつけてみようと思っています。

7月17日(土)
 今日は1日大変退屈でした。病院が休みのため検査等が一切ないためです。
 16時頃女房が見舞いに来てくれ,ぼさぼさになっていた髪を見てシャンプーしてくれました。いつまでたっても頭が上がりそうにありません。退院したらどこかに旅行でも計画しなければならないかも・・・・・・
でも,健康維持が一番の恩返しなのでしょうね?
 18時過ぎにドアをノックする音が・・・・・どうぞと声をかけてもなかなか反応なし
一寸の間を置いて顔を見せてくれたのはすこぶる快腸倶楽部役員のMさんでした。先日入院してから送付したFAXに驚き急遽見舞いに来てくれたのです。とてもうれしかったです。
30分ぐらい雑談して気分転換が図れました。

7月16日(金) 入院しました
 1年8ヶ月ぶりの再燃により本日から入院しました。現在の排便回数は3回程度(出血あり)で,ペンタサ(6P),リンデロン坐薬(2mg),イムラン(1P)等を処方されています。
 いきなりIVHということになり絶食状態です。通常IVHは,私の場合鎖骨のところから挿入するのですが,今回は首からの挿入になりました。ちょっとだけ痛かったです。
 本日行った採血の結果,WBC=8270,RBC=390,Hb=12.9,CRP=3.15という状況で,炎症反応が顕著化しています。また,夕方になると37.3℃程度の微熱が出ています。
 前々回の入院のときは,炎症による発熱(40℃位)により長期間(半年)の入院を余儀なくされたので,今後の状況が大変気になるところです。

7月13日(火)
 今日は前日からの風邪がUC再燃の引き金になっては行けないと思い,早めに受診しました。
病院に到着すると「来週末検査予定の超音波もやっていく?」ということでしたので,検査してもらいました。
先生 「下行結腸から横行結腸の腸管に腫れが見られます。入院をお勧めします。」
私  「腸管の腫れはどの程度なのですか?」
先生 「通常の厚さは数ミリ程度なのですが,最大10ミリ程度になっていますね。」
私  「入院治療をよろしくお願いします。」

7月9日(金)
 今日はリンデロン坐薬を始めてから始めての内科受診日です。
私  「下血の量が増加し,下痢気味の状態です。検査を実施したほうがいいのではないでしょうか?」
先生 「う〜ん 来週超音波検査を実施してみましょう。」
私  「よろしくお願いします。」
 このとき私の頭の中には入院の2文字が浮かんでいる状態でした。

7月2日(金)
 今日も定例の内科受診日ですが,一寸だけ不安なことがあります。
私  「下血が確認できる状態になっています。」
先生 「う〜ん リンデロン坐薬始めようか?」
私  「よろしくお願いします。」
 まだ,便の回数も少ない(1〜2回)し,余り気にしなくてもいいかなぁと思っていました。

6月18日(金)
 今日は定例の内科受診日です。検便の容器を2つ持って元気に診察に望みました。
先生 「便潜血反応が+になってるよ」
私  「ガ〜ン」
 でも,便の状態もいい(出血が目視確認できない)ので余り気にしなくてもいいかなぁと思いつつ病院を後にしました。