おゆまるコピー



ネットで文字情報として見かけて便利そうだったので、
試してみたらすごく便利だったおゆまるを使ったモールドの複製。
シリコーンゴムとレジンキャスト使用の複製より手軽で安価。
ただし、精度が必要だったり、
繊細だったり、
複雑だったりするモールドの複製には不向きです。



便利なので多用

肩アーマーのトゲ…最初に中央の1本を作り、コピーしたものを加工して2本接着。
バックパック横のモールド…片方を作り、コピーしたものを反対側に接着。
腕のアームパンチのモールド…片方を作り、コピーしたものを反対側に接着。
右コブシの親指…左コブシの親指をコピーしたものを右コブシの親指の芯として使用。
胴前部ロールバー基部…この写真には写っていないけど、ここもおゆまるでコピー。


口の横に4個あるモールド…最初に1個作り、コピーしたものを残り3ヶ所に接着。

こういう曲面にあるモールドの複製にはベストの方法だと思います。



おゆまる

左は100円ショップで売っているおゆまる。
右は大型玩具店等で売っているおゆまる。






作業方法
1 パーツ
 このパーツのオレンジ色の部分を反対側にコピーします。
 斜め前。
 前。
2 おゆまる型作り
 おゆまるを加熱して柔らかくして、
空気が入らないように押し付けます。

 加熱にはドライヤーを使っています。

 火傷には注意してください。 
 水道水で冷やし、内部まで完全に冷えたら型を外します。
3 パテを詰める
 コピーしたパーツの位置がピッタリ合うとは限らないので、
分離して位置を調整できるように、
パテを盛る部分にセロハンテープを貼ります。 
 気泡が入らないようにポリパテを型に詰めます。
 型をムギュッと押し付けます。

 力を入れすぎると、
型が歪んで気泡が入ったりするので程々の力で。
4 型を外す
 早く外してしまうと表面が粗くなってしまうので、
2時間程度ポリパテを硬化させてから型を外します。
この写真でも少し粗くなっています。

 型を外したら、余分なパテを落とします。
 正面から。
 粗くなってしまった部分や気泡をパテで埋めて、
パテを完全硬化させます。
5 形を整える
 パテが完全硬化したら境い目をデザインナイフできれいにします。

 この後、コピーしたパーツを分離するのですが、
このままだと位置がわからなくなってしまうので、
外周部分を針でポツポツと刺して目安にします。
 アップ。
 精密ドライバー彫刻刀をスキマに差し込むなどしてパーツを分離し、
耐水ペーパーやスポンジヤスリで形を整えます。
6 接着
 瞬間接着剤が流れやすいように、
裏側に目立てヤスリで溝を彫ります。
 位置を慎重に決めて低粘度の瞬間接着剤を流して接着します。
この後、キズや目安の穴等をパテで埋めると完成です。
 斜め前。
 片方を作る手間が省けるので作業時間が大幅に短縮できます。
注意点
 おゆまるは本来、型取り専用ではないので、
材質や場合によってガッチリと貼り付き悲しい気分になることがあります。
パーツに貼り付いたおゆまるはMr.カラーうすめ液で落とせます。

 ワークの「型想い」という型取り専用のアイテムもあります。



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